フランチャイズ本部のはじめかた【その1.】なぜ私はフランチャイズのビジネスモデルをはじめることになったのか?
前回の投稿から日が空いてしまい申し訳ありません。
本校からが本題。
またつらつらとフランチャイズ本部立ち上げまでの流れを書き連ねていきたいと思います。
なぜ私はフランチャイズのビジネスモデルを始めることになったのか?
齋藤さんからのDMより遡ること数ヶ月前。
代官山にnuuを2店舗出店し、新たに下北沢店(suu)の出店を進めていた。
suuは元々居抜き店舗で売りに出されていた案件で、なんとなく見てたM&Aサイトで見つけたお店。
外観がおしゃれで、フランスのカフェみたいな特徴的なファサード。
yume(シャンプー台)が3台あって、エアコンも付いて500万なり。
オーナーさんが海外移住するため売りに出したとのことだった。
社長の上原にも相談してみる。
「下北で新店やろうと思ってるんだけど、どう思う?」
「外観がカワイイです」
オーケー。やってみようか。
そんな流れで売りに出されていた店舗を買い取り、リニューアルして開業することになった。
毎度デザインは私。
施工業者さんもいつもお願いしているところなので打ち合わせ2回でDONE
紆余曲折あって女性専用ではなくユニセックスになり、改装工事でのトラブルもあったりで、いつもどおり凸凹道を走る毎日。
相変わらず何かをはじめてみてはトラブルと対峙し、泳ぎ続けないと息絶えるマグロのごとく大海原を彷徨っていた。
同時に直営店での店舗展開に限界も感じていた。
手元資金が足りなすぎるのである。
東京で1店舗出店するには
・店舗契約金
・内装工事費
・機材代
etc…
最低でも2〜3000万はかかってしまう。
代官山、代官山、下北沢と、短期間に出店したため、出店費用を回し続けられるほどのキャッシュはない。
ちょうどその頃、別で経営しているシーシャの新店出店もあり現金をバタバタと吐き出してしまっていた。
でも、シェアサロンというビジネスモデルは今後の世の流れと相まってさらに伸びるだろう。
そんな漠然とした未来予想だけは描いていた。
何らかの方法で資金を調達して出店を加速することはできないだろうか?
基本的なところだと2つ方法が考えられる。
私は借金まみれである。
借入は3つの銀行から枠いっぱい借りているからこれ以上の調達は難しい。
では出資での調達はどうか?
大手シェアサロンはVC(ベンチャーキャピタル)から資金を集め出店を加速している。
短期的に赤字を掘ってもシェア拡大を優先し、スケールメリットを活かして他が追随できない領域まで先に到達してしまおうというわけだ。
これは出資の調達でなければなかなかできない。
効率的なやり方であり憧れもあるが、デメリットも存在する。
出資してくれた方々の期待に応えるために最短最速で結果を求めにいかなくてはいけない。
また、合理的な判断を最優先としなければならない場面が多くなるだろう。
私はシェアサロン経営を2つの視点で捉えている。
比率としては3:7くらいの感覚。
エクイティで調達するならば、この比率を最低でも逆転させる必要がある。
私は美容師なので、やっぱりオシャレさやイケてる感、またはそれらを包括する思想など、キレッキレのビジネス文脈では優先度の低そうな価値観を大切にしたいという想いが強い。
すごくわかりやすく言うと美容室経営をバンド活動みたいに考えている。
気の合う人と、それぞれの強みを持ち寄って面白いことをすること。
根本がこういった思考なので、仮にエクイティで調達できたとしても投資家から求められるものに応えられないような気がした。
でもnuuを世の中に広げていきたいし、シェアサロンというビジネスモデルは、これから美容業界の新たな働き方の選択肢として着実に伸びていくだろう。
そんな予感はヒシヒシ感じていた。
うーん。どうしたものか、、
あの手この手、こねくりまわしてみる。
そんなときふと目にしたのがホリエモンのyoutube。
北海道の大樹町という小さな町で小麦の奴隷というパン屋さんを開業し、フランチャイズの仕組みを用いて全国に展開しているという。
HPを見てみると、フランチャイズ募集の詳細が載っていた。
なるほど、なるほど。
今までフランチャイズって、でかい会社が人員とリソース投入して超システマチックにやってると思ってたんだけど、こういった仕組みで成り立っているのか。
んで展開も早そう。
ん?
わたしは閃いた。
「そうだ、FCのビジネスモデルであればnuuを拡大できるかもしれない」
「nuuのフランチャイズを立ち上げられないだろうか?」
なんとなく進む道が見えてきた。
同時に、
何からはじめればいいんだ?
なに一つやったことがないことにも気がついた。
とはいえ過去にも同じようなことを何度も繰り返してきたのだ。
そうそう、かつてもたくさんこういうことがあったわ。
OK、とりあえずやってみよう。
ホリエモンのyoutubeを見たことによって図らずも登ったことのない山々が再び目の前に立ち現れたのである。
つづく。