見出し画像

ASDの私がハマったオンライン飲み会の魅力について

今、ZoomやLINEのグループ通話を使った
”オンライン飲み会”が流行っている。
実は私はこうなる前から友人と何度かやったことがあって
楽しかったからもっと広まればいいのにと思っていた
私がなぜそう思えたのかというと
ずばり、ASD(自閉症スペクトラム)人間に向いてるからだ

前にも記事を公開しましたが、私のASD的特徴は主に以下の3つ
・感覚過敏(音、におい、光、肌触り)
・過集中
・冗談が通じない(毎回ではないけどね)

これらの特徴を併せ持つ私にとってオンライン飲み会の
何がいいのか
結論は3つ。
①待ち合わせ場所に行く労力ゼロ
②気遣いゼロ(しかも好きなものを飲んでOK)
③時間的制約ゼロ(もちろん相手が許せばの話)

とにかく、ポイントは3つのゼロ
飲み会に行く労力、気遣い、時間的制約を
ゼロに近づけることができるのは
ASDの(中でも人と話すのが好きな)私にとって
オンライン飲み会はたのしい!

では、私が挙げた3つのゼロの根拠を述べます。
普段の飲み会の場面を想定しながら
ASDの私はどんなことを感じているのか
それがゼロに近づくオンライン飲み会の良さを改めて語ります。

1.待ち合わせ場所に行く労力がほぼゼロ
18時に新宿駅東口に集合ね!
と決まれば、まず皆さんは何を考えるますか。

家からそこまでの所要時間を考えて
〇時には出ようかな~と考えませんか?
私もそう。
しかしながら、私はその理想通りに行動できたことがほとんどない。
事前にちゃんとギリギリにならないよう
一本早い電車の時間まで調べるのに
高確率で逃して結局ギリギリの到着になってしまう。
これは、時間の見通しが苦手だったり
出かける準備に没頭してしまうADHDの要素が関係している。
あとね、家を出てから忘れ物に気づいたときなんかもう絶望的
はい、振出しにもどる。って感じね
学校で5分前行動をしましょう!と習いましたが
大人になった私に言わせれば「わかってる!」
けど「できない!」のです

私は自分の特性を分かっているからこそ、
待ち合わせは間に合わせなければ!
と強迫観念も相まって
飲み会に行くことが人より労力を要するのです

オンラインなら、自分のネット環境準備したら
パッとつないで完了。
部屋着、すっぴんでもOKなのが最高

2.気遣いゼロ
私は親しい人同士の飲み会でも無意識に気遣っているのです。
友人のグラス空いてたら「次なに飲む?」
テーブルの中央に置かれたサラダをみて「取り分けるよ!」
途中でトイレに行きたくなったとき…
相手の話の途中だしなぁ…とか考えだすと
もう頭の中はプチパニック
どのタイミングがいいのか分からない…!
しかも座席のポジションを間違えると
離席するのも面倒で
隣の人に「ちょっとごめん」とか声かけて動いてもらうの
めちゃくちゃ申し訳なくなってしまう

オンライン飲みなら、好きなタイミングでトイレいけるし
好きなだけビール飲んでても何も言われないから良い
こんなにフリーダムに飲んでしゃべって
楽しい気持ちになっていいのか?!と思ってしまったほどです

ちなみに、ASD=空気が読めない
と思われがちですが、一概にそうではなくて。
私の場合は周囲の雰囲気に敏感なHSPの気質もあるので
無意識に気を遣ってエネルギーを浪費してしまう。
あとね、せっかく一緒に飲んでる相手を楽しませたい!
という性分もあるんでしょうね
楽しいけど、楽しいんだけど、ヘトヘトなのですよ。

3.時間的制約もゼロ
居酒屋の飲み放題コースのほとんどは2時間制
アラカルト注文でも週末は2時間制のお店のところがあります

友人たちと時間を忘れてしゃべってるところで店員さんから
「飲み物のラストオーダーです」と声をかけられると
会話が止まりますよね
店員さんは仕事だから1ミリも悪くないけど
話に水を差されたようなとき、ありませんか
それでも気にせずしゃべり倒して
(店員さん、本当にごめん)
15分くらい経過すると
「こちらお会計です」って伝票の登場…
これが来たらいよいよ話を切り上げないとまずい
割り勘の計、集金、会計、一本締め、解散。

…と思いきや、二次会って流れになりますよね

私は自他ともに認める酒のコスパ悪い代表なので
あまりお酒を飲まない友人がいると割り勘が申し訳なくなるし
でもやっぱりコスパ悪いから
二次会もだいたい参加しちゃうよね。
(だってまだ飲みたいし話したいし)

オンライン飲みは
相手の寝る時間とか都合もあるから
無制限にできるわけではないけれど
居酒屋コースと同じ2時間という時間が濃く感じます。
それは相手といろいろ話せるし、気遣いもゼロだから
私は満足感を得られます

さて、ASDの私からみたオンライン飲み会の良さを
語ってまいりましたがいかがでしたか。
もちろん対面で、仲間と飲みに行くのも好きです
この騒ぎが落ち着いたら、友人とわちゃわちゃしたい
そうしつつも
オンライン飲みしようぜってもっと気軽に言えるようになったら
もっと嬉しいなぁというお話でした。
ここまで読んでくださってありがとうございました。

zine(リトルプレス冊子)の作成にあたり、素材になるもの、なりそうな記事を主に投稿してます。 いつかまとめてzineを発行するという目標を立てて、気に入ってくれた人の手元に届けるのがわたしの夢です。 あなたのスキが、サポートが夢への励みになります。