教員同士の仲ってどうなの?生徒に人の事が言えない人間ばっかり!? ー教育現場⑧ー
こんにちは😀
「先生ってあの先生と仲良いの?」とか「先生たちは仲が悪い?」とか生徒による様々な疑問が教育現場で起こっています。
そこで今回は「教師同士の仲」について語っていきます。
① 教師同士の仲(同じ科目の先生)
同じ科目の先生でも説明の仕方が違ったり、意見を言い合ったりしている様子が窺えると思います。実際は、「科目による」です。
私は様々な学校を経験した先生からこんな話を聞きました。「どこに行っても英語科は仲が悪い」です。
「嘘!?」と思うかもしれません。「あいつらめっちゃフランクやん!」と思うかもしれません。
しかし、考えてみてください。英語の先生は「個性派」集団であり、その個性派同士がぶつかり合うことが多いです。
特に指導法は人によってまちまちです。なぜなら、「英語を好きな理由」が違うからだと私は思います。
私は英文法が大好きで、英文法の規則やイメージに心を打たれて、文字として書かれた英文を非常に好みます。
でもある人は、音声学に惹かれたとか、英会話が好きだとか、英語教育論が好きだとか、とにかく理由が違って好きになったため、「こうすれば英語はできるようになる」という考えがぶつかり合ってしまいます。
私の勤めていた進学校でも「上司Aグループ」「反対者グループ」「中性・傍観者グループ」に分かれていました。
なので、英語教科会議ではもう口喧嘩。みんな思いも違うし、派閥巡りで口論したり、嫌味を言い合ったりと、もうひどかったです。仲介者的な役割を持ちたい私としてはどうすれば平和的な解決の仕方を見つけられるのか、という気持ちで心を痛めていました。
「他の教科でもあるのでは?」と思いますが、みんな仲良いんです。例えば理科はみんなフレンドリーです。みんな実験が好きだから、色々と語り合えるものがありますし、数学も国語も社会も、多少個性派はいますが、みんな気持ちに余裕があったり、話し合えばよく分かり合える人たちばかりでしたので、余程な限り仲が悪いことがないと思います。現にその様々な経験をしてきた先生も「他はみんな仲ええのになあ」ってぼやいていました。
② 教師同士の仲(違う教科同士)
「この人たちって話が合うん?」とお思いかと思いますが、これはいたって普通の組織内の友達や同僚みたいなもので、グループはありますが、まあみんな生徒への想いを語り合いますので、基本は仲がいいです。
しかし、教科の指導法に対してはイチャモンをつける人もいます。「もっと数学のこの範囲をやれよ」とか「国語科もサボるな」とか「英語科はやりすぎや」とかそういう声をよく聞きましたね。
この緩衝材なる先生はあまりおらず、よく口喧嘩の話題になりました。他教科同士で分かり合えないこともあります。
③ 上司と部下の仲
教師はただ担任や副担任だけを任されるわけではありません。進路部、生徒指導部、広報部などの分掌や部活の顧問・副顧問の学校を支えるサブ的ポジションを任されます。
これはその主となるリーダー次第です。ワンマンプレイ・協力プレイ・謎プレイ・仲良しこよしプレイ・たまに集まる程度のプレイなど、そのリーダーが企画運営する人がどんな指揮をとって行動するか、によって仲良さは変わっていきます。
部活の顧問だと、「主顧問の面倒臭さ」や「副顧問の無能さ」などはしばしば裏で叩かれています。逆に「主顧問の有能さ」や「副顧問のナイスりかばりー」などで評価を受ける先生もいます。
こればかりは上司ガチャです。
④ 他校の先生
これはただのお付き合いなので、その人同士の人格が左右されます。が、みんないい顔しますので、表面的に仲はいいです。裏では文句言ったりします。
ここまで見て行きましたが、結局は、その人の人格が全てを言います。
生徒の前では「ダラダラするなあ!」と言いつつも、職員室ではダラダラする人もいます。
生徒って不思議な事にそういうのに無意識に読み取って、担任や主顧問の先生に似てしまうんです。
いわば生徒は先生の写し鏡です。担任の先生の人格が評価されないなら、大体は職員室でも評価は悪いです。
反面教師にする賢い生徒もいます。でも、みんな良くも悪くも生徒は先生に似てしまいます。
なので、私は生徒の前では完璧ぶりはしません。むしろ欠陥を見せて、一緒に直していこうという思いを持って、生徒にはキツく言わず、自分も直すから、と言って柔軟に対処します。
まあ私はもう学校の先生に戻ることはありませんが、もし、教職を目指されている方や教師で人間関係に悩まれる方やリーダーの素質を身につけたい方は是非参考になっていただければと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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