『Re:Knock』
やは~♡みんな元気~?
今日は告知!雛菜のエッセイ「Re:Knock」が3月17日に発売するよ~!
透先輩と円香先輩と小糸ちゃんにもお話してもらって、すっごく幸せがいっぱいのエッセイになった!
ノクチルみんな今何してるの?とか、今どんなお話してるか気になる人は買ってね~
あと、告知のコメントみんなにも書いてもらったからのせとくね~!
透先輩
あー、がんばれ
円香先輩
皆さんお久しぶりです。「Re:Knock」各所書店にてお買い求めください。今後とも市川雛菜をよろしくお願いいたします。
小糸ちゃん
皆さんお久しぶりです!今回の雛菜ちゃんのエッセイではノクチルを解散した後の私たちの事、今の私たちの事など恐縮にも書いていただいています。気になる方はぜひ各所最寄の書店にてお買い求めください!
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「熱っ!!」
2月上旬の寒さの中、小さな飲み口から出てくるコーヒーがこの世のものとは思えない程熱くて、年甲斐もなく声を上げてしまった。
「大丈夫~?プロデューサー」
「あ、あぁ。大丈夫だ。」
「それ、そんなに熱いの~?」
「ん?いや、慣れればそんなことはないぞ。口が冷えてて少し熱く感じたんだ。」
「ふ~ん。そうなんだ~。」
「雛菜が飲んでいるのはキャラメル、、、」
「塩キャラメルフラペチーノ!おいしいよ~」
「冷たくないのか?」
「ん~?なんで~?」
「お店の人が氷を砕いて入れていただろう?だから、冷たくないのか気になって。」
「ん~、全然大丈夫~!雛菜冬にアイス食べるもん!」
「え、そうなのか?」
「うん~!プロデューサーは冬にアイス食べない~?」
「そうだな、ミカンは食べるけど、アイスは食べないな。」
「え~、おいしいのに~。」
雛菜は相変わらずだ。そういえば他のみんなは今どうしてるだろう。
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「はい、もしもし。」
「あ?283さん?お久しぶりですー!」
「あ!善村さん!お久しぶりです!どうされたんですか?」
「うちの部長が最近、雛菜ちゃんにはまったみたいでずっと雛菜ちゃんの話をしてるんですよー。」
「そうなんですね、ありがとうございます。」
「それでいつもみたいに雛菜ちゃんの話をしてるなと思ったら、そうだエッセイ書こうなんて言い出して、私にアポ取って来いなんて急にいうんですよ。」
「それでもうほとんど要件話しちゃったんですけど、283さん、雛菜のエッセイ出してみませんか?」
「ほんとですか?!」
「ええ、もちろん!嘘を言っても得はないですからね。」
「もちろんやらせていただきます!」
「といいたいところなんですが、、、」
「どうかしました?」
「最近どうも調子が乗っていないというか、4人で活動していた時よりか溌溂としていないように感じるんです。」
「そうなんですね。」
「仕事ではいつも通りに振舞って先方からはいつも褒めていただいているんですが、、、」
「じゃあこういうのはどうですか?」
「元ノクチルのみんなにまとめてインタビューをするというのは」
「え?」
「もちろん、他の子たちは引退していますし無理とはいかないと思うのであくまで一つの提案なのですが、」
「私たちとしては引退した後のアイドルの様子を取材するチャンスでもありますし、雛菜ちゃんにとってももう一度一瞬だけでも幼馴染と同じ舞台に立てるというのは何かきっかけになるような気がするんです。」
「あくまで、彼女たちの事を最も理解しているのはプロデューサーさんですし、赤の他人の私の視点での意見なんですけど」
「いえ、とてもいいと思います!」
「彼女たちに聞いてみます!」
「ほんとですか!?ありがとうございます!」
「いえ!では、確認取れ次第追ってご連絡差し上げますので、またお願いいたします!」
「はい、承知しました。本日は貴重なお時間ありがとうございました。」
「失礼いたします。」
よし、みんなに連絡してみよう。
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「え?あー、ふふっ」
「いいよ、なんか、わかんないけど」
「プロデューサー、ヤバイ」
「え?」
「何でもない」
「何すればいいの?それ」
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「は?あなたは相変わらず何かんがえてるんですか?Mr.パッション」
「一般人を取材するほど人材不足にでもなったんですか283プロは」
「すまん、そういう事ではなくて」
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「雛菜ちゃん、私たちと話しているときはいつも通りですけど、、、」
「そのいつも通りが最近アイドルとしての雛菜の中から失われてきている気がするんだ。」
「、、、。」
「わかりました。」
「え?いいのか」
「だって雛菜ちゃん、私たちがいないとダメってことですよね?」
「だったら、私たちが行かなくてどうするんですか。」
「そうだな。うん。ありがとう小糸。」
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「もしもし~?どうしたの?プロデューサー」
「雛菜、聞いてくれ。」
「うん、なに~?」
「今度雛菜のエッセイを出してみないか?」
「エッセイって~?」
「雛菜の事をいろんな人に知ってもらうための本だ」
「それ、楽しい~?」
「透たちにも協力してもらうように話をしてきた」
「?!」
「きっと、雛菜が一人で話すだけじゃ雛菜の中の幸せな気持ちはわかってもらえない。」
「わかってもらう必要があるかないかじゃなくて、俺がみんなに知ってほしいんだ。」
「これからタレントとして仕事を続けるのかどうか決めるのにも、それは重要なことだ思う。」
「だから、エッセイ出してみないか?」
「うん!やる~!」
「ありがとう、雛菜。」
「雛菜も~!ありがとうプロデューサ~」
END