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【詩】カレンダー

日付が変わっただけだった
まったく何も動いてない
相変わらず同じ景色を見てる

現状の維持も
思い出さなければ関係ない
ただでさえ騒がしいのに
まだここにいたい
稲妻の走る夕暮れは
頼もしさだって持っている

鉢に植えた植物
仲良くして窓辺に並んでいて

水に落ちそうなぬいぐるみ
今すぐにでも助けないと
凍てつく夏も痛むかもしれない

零時を回ると
空気は張り詰めてる

届かない
取り返せない
鍵の在処はみんな知っている
針の動きを待っている

いつもと同じ
そう見えるけど
まだ消えてない