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【詩】レーヴのこと

誰もいない日の
公園で鼻歌を歌って
思い出した

勝手にしてる
あなたも私も

走り回って転んでも
笑顔でまた手を繋いだ
あの頃のこと

彼が来たときにはもう
公園は夕暮れの影に
埋もれていた

優しい笑顔が
かすかに見える


帰り道の何気ない会話に紛れる
複雑な心


溢れ落ちて消えて


刻一刻と迫る時間の中で

普段通りの生活を送る

僕らはきっと
子供のまま