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【詩】光景

遠い
僕らの日々へ
名もなき花の名を知ること

時間を捧げた
誰かの言葉へ
抱えた人が報われることを

知らない街に行った
知らない景色を見ていた

僕らの日々を
許したかった

日が沈み切ったとき
僕らは美しく息を吸う

涙を拾い集めた
明るい空の方へ曲がった標識は
綺麗に
綺麗に
直されていた

歩いて行こう
誰かのところへ

時間はあるから
知らない道を歩いて