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【詩】信号

逃げ回ってた一日
見たことのない時間が流れてる
窓辺から眺めるあなた
横断歩道
信号待ちの隙に見上げた僕とは目が合わない

三分の一の未知が終わって
目が覚めて
すでに不足してる
嫌なこと
見えないようにする魔法
頭の中鳴り響いている

気づいて
救難信号は届かない
現在地が分からない
誰とも通じ合えない深い森の中
見渡す限りの大海でひとり
遭難してるみたい
とりあえず流れに沿って歩くよ

高いところにいるあなた
見上げて
助けを求めていた