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【詩】いつか消えるまで

あたたかい日差しに包まれて
生まれた僕たちは

今日も歩き疲れて眠りにつく

いちばん綺麗だった景色を思い出して
もう二度と出会えないのだと
決めつけて

夢の中でさえ
偽って生きている

これは嫌い
あれは好き

これはこれでいいなんて言った時より
後悔がないように

一言一句がいつか誰かが言った言葉で
嘘で塗り固めた日常を
壊すために歩き続けていた

誰かのことも自分ものことも
責めたりなんてしないから


偽りまで抱きしめて
日が昇るまで叫び続ける
もういちど出会うために