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ミュージカル『翼の創世記』12/1(日)マチネAチームを観て

 12/1(日)マチネAチーム 
 ウィルバー役 上川一哉さん
 オーヴィル役 鈴木勝吾さん
 キャサリン役 門田奈菜さん 
 マイ初日が初っ端から最前列で贅沢な時間を味わう。
 知っているライト兄弟像が崩れたというより、「ライト兄弟が人類初飛行をした」という一言しか知らなかったと知った。

座席から見える景色


『憧れは止められない』
 この一言自体は前日に見てたメイドインアビスの影響が大きい気もするが、焦がれてしまったらもう止められない。空への情熱は執念とも狂気とも言い換えられるくらい強烈で怖いと思った。
 そんな狂気も3人なら「夢への情熱」になるのでどんな困難も前向きに乗り越えられる。

『翼は2枚ないと飛べない』
 晩年のオーヴィルって片翼の鳥みたい。兄を失って片翼になったオーヴィル。片足が悪くても飛べるけど翼は2枚ないと飛べない。兄は弟にとって絶対的な存在だったのだろうけど、逆だったら飛べたのだろうか。オーヴィル自身はもちろん自ら空に憧れたけど、きっかけは兄のウィルバーの影響が大きいのでは。
 何となくだけど飛んだ気がする。

『美味しいいところを先に食べるか、後に食べるか』
 私が好きな「ひりひりとひとり」に人生の波を上記のように表現する一幕がある。その人の人生を最後だけ見て判断しない、その人の人生においていつが最高だったのかは最初でも最後でもいつでも良いという趣旨だと理解している。
 ライト兄弟の人生もまさにこれだと思った。
 ライト兄弟の人生最高の瞬間は時間が止まれば良いと願ったあの瞬間が1番美味しいところ。
 人類初飛行の栄誉と後半の訴訟問題。そんな人生の荒波の中、ライト兄弟は美味しいところを先に食べたんだね、きっと。
 あと、キャサリンとオーヴィルが喧嘩別れになったのが寂しかった。キャサリンが病気で死ぬ直前まで会いにも行かなかったのがオーヴィルに感情移入してた私には寂しかった。美味しいところが先に来るから余計にそう思うのだろう。
 でも後から冷静に考えると今より女性が生きるのが大変な時代に自分の考えと意思で実際に行動に移してきたキャサリンって素晴らしい女性なんだよね。そして恋って偉大。

『牧師の息子』
 牧師の息子って立場が強調されているように感じたけど兄弟が信心深いというより尊敬する大好きな牧師である父の言葉をきちんと守っているという印象。

『性善説と名誉の回復』
 「飛行機は平和貢献ができる機械」という兄弟の主張。性善説の綺麗事だと感じた。そんな世の中だったら良かったのにね。というかそうであると信じたがっているように感じた。
 今の歴史ではライト兄弟が「人類初飛行」の栄誉を手に入れてるけど、いつ名誉は回復したのか。後半の訴訟に次ぐ訴訟で兄は名誉の回復を願って亡くなり、弟は飛ばなくなって、妹は結婚して離れて。
 劇中では分からなかったけどパンフレットの年表を見たらキャサリンが亡くなってから約20年後にスミソニアンが人類初飛行はライト兄弟と認めたから、この時に名誉回復できたのかな。オーヴィルが生きているうちでまだ良かった。

『歌について』
 みんな歌上手い。迫力すごい。
 音楽については楽譜が読めないレベルなので自信がないのだけど、勝吾さんがハモリの下を歌ってる!?ってなった。高いとこばっか歌ってる印象だから。……歌ってるよね?
 あと個人的にひりひり味を感じた歌があったのだけど一回では覚えられなくて歌詞集を見てもどれだったか分からない。これは次に確認する。

『座席について』
 これは腰と尻が痛い!!!腰痛持ちには辛い!!!!クッション持ち込むべきかな。
 あと「青い火」みたいな単語が聞こえた曲の終わりに目が割と長い間合ったのがドキドキしましたね。目が合ったと思い込んでるだけ説もあるけど、私がそう思ったからにはそうの精神でいきます。
 ただこの曲も歌詞集で見つけられてないから聞き間違いで違う単語なのかな。これも次回要確認。

Aチーム

 とりあえず観劇1回目の覚書。
 演じるキャスト陣でも印象が変わりそうというか変わるよね。2回目が楽しみだ。

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