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【シニアライフ日記】#8 訃報
夫の妹が亡くなった。
53歳。
5年前くらいに乳がんが見つかった。
その時点でステージ3B。
あらゆる治療をして癌は一旦消えたが、その後再発。
肺、脳、リンパ、骨などに転移しステージ4へ。
今年に入り、自宅での緩和ケアに入っていた。
骨に転移している為、骨はもろくなり肋骨が骨折。
鎮痛剤で痛みを和らげていた。
3月下旬に、次男の大学の春休みを利用し夫と次男は車で9時間かけて妹の住む州へ見舞いに行った。
私は長男と犬の世話もあるので、自宅で留守番。
妹は強力な鎮痛剤で朦朧としていたようだが、薬の量を減らしてもらい、夫は妹と楽しい時間を過ごせたらしい。
朝、妹の息子が様子を見に行った時には亡くなっていたらしい。
最期は穏やかに眠るように亡くなったのだろう。
妹は看護師の仕事をしていた。
人のケアはしていたが自分のケアをしていなかったのか。
アメリカでは40を超えると保険会社がマンモグラフィー検査を負担してくれる。
妹は検査することなく、気づいた時には乳がんが皮膚から出ていた状態だった。
豊胸のためシリコンを入れていたので、その癌はシリコンが漏れ出たものだとずっと思っていたようだ。
53って若い。
きっとやりたいことが沢山あったに違いない。
でも痛みや苦しみから解放された妹はきっと今は幸せなのかもしれない。
私もひっそり穏やかに死にたい、と思う。