【読書メモ】ヒット文具を生み続ける独創のセオリー

著者 キングジム社長 宮本彰

ヒット商品=誰でも欲しがるものでもない

「欲しい」と「買うほど欲しい」は次元が異なる

万人受けする商品は狙わない
万人受けを目指すことなく、狙ったターゲットに強烈に刺さるアプローチの方が確実に効果を上げることができそうだ

隙間を狙って新しい市場を作り出す
あまり市場が小さすぎては隙間ではなく「ひび」になってしまう
ひびになってはビジネスとして成り立たない
適正な規模の隙間を考える必要がある

多機能で差別化する?
使うことのない機能はいらない。むしろ不要な機能は欲しくない。
どの機能が必要でどの機能が必要でないのか、その見極めを慎重にしながら絞り込んでいく必要がある。

最新技術より枯れた技術を活用する
技術を持っている他の会社と組めば良い。すでに確立された、安定した技術を持っている会社と共同で開発をする。

市場調査をしない
アンケートで若い人の方が欲しいと答えた商品でも、実際は中年層が買っている。
若い人は欲しいものがたくさんある。買い物リストに上がっていても上位には上がってこない。逆に中年層では、欲しいリストの上位に入って購入されたと言うケースもある。

事前調査よりスピーディーな市場投入を
10打数1安打で良い
いっぱいしたら、すぐに撤退すればいい
ただし、失敗から学ぶ。失敗をそのままにしない。

★サクセスストーリーをかけるか
こういう人たちが、こういう目的で買ってくれるだろうと言う流れがイメージできるかどうか
開発者自身が「自分ならこんな商品が欲しい」と思うものを考えてみると言うのが近道

★より良い解決になっているかを見極める

★市場を生み出す商品化を見極める

自由な発想を妨げないオフィス
課や役職のボーダーを作らない
マトリックス組織で横の連携を強化
分業にせず、発案者が最後まで担当する
ユニークな人材を生かす
・物づくりが好き
・好奇心が強い
・個性が強い
・集中力がある
・野心家である

ネーミングで市場を独占する
カテゴリのネーミングになっていくのが理想(文房具にはこうしたケースが多い)

コアなユーザに届く、ネットの特性を生かす
無難にやっていけば誰もついてきてくれない
ネット社会では詳細にセグメントされた情報発信すれば、終わらそうやマニアが自ら情報を取りに行きます。しかも安くて、早い。

誰もが「これも便利だけど、もっといいものはないだろうか」と思っているようなジャンルが1番面白い

ヒットしなかった商品から学ぶ
・最先端技術はリスクが大きい
・大きなマーケットを狙わない
・有望な他機能との互換性を考える

想定していた用途で使われるとは限らない

「町の発明家」と言うDNAを保つ
創業時代の精神が脈々と行き着く会社

「お客様が喜ぶものを」を原点に
絶好調の時にこそ危機感を持つ
周囲が反対でも信念は貫く

大成功には必ず落とし穴がある
企業努力をしなくても利益を上げられると言う状態になると守りの状態に入る
失敗が強くなり、新しいチャレンジをしにくい雰囲気になる

社長はイエスマンで良い
自分が管理できる上層部に信頼できる人材を任命する。これが
あとはその人たちの仕事を信頼する。

リーダーの条件は「明るさ」と「人望」

「攻め」と「守り」のバランスをとる

面白くない事は、儲かることでもしない


ファーストペンギンになる




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