優しい嘘
貴方のついた
優しい嘘を
今日もきっと
幾つか見送る
うっすら透けた
レースの向こう
夢のように
溢れる木漏れ日
光の小人が
眩しく舞った
惑わされて
いるのはわたし
見えないように
呼吸を潜め
小さく息を
空に放って
貴方のついた
優しい嘘を
今日もきっと
幾つか見送る
貴方のついた
優しい嘘を
明日もきっと
幾つか見送る
風に揺れてる
レースの向こう
とても冷たく
とても静かな
時に波立つ
蒼い湖
丸め込まれて
いるのはわたし
柔らかなレースに
包まれながら
そっと笑って
小さく泣いた
貴方のついた
優しい嘘を
今日もきっと
幾つか見送る
貴方のついた
優しい嘘を
これからきっと
幾つも見送る