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大学の学部について


もうすぐ4年間の授業・課題提出が終わる。
考えてみれば何個のレポートを書いたか、何百枚印刷をしたか、何個の論文を日英双方の言葉で呼んだか、そして何万回英語の辞書を引いて調べたか。

高校までのゆるっとのんびりした雰囲気に呆れ、ガッツリ英語と経済学を勉強できる大学に行くことを切望し、第一志望の学部へ入学した。

高校までの私の成績は学年10番以内には入っていた。常に評定平均は4.8〜5.0をキープし、留学帰りとあって英語の成績も良かった。卒業間近には英検1級も取得し「万全体制!かかってこい!」と思っていた。

現実は甘くなかった。

まず入学式当日、眠い目を擦りながら受けたプレイスメントテストの結果、ドンと必修最下位のクラスへ。周りは8割が海外在住経験者、所謂「帰国子女」とインターナショナルスクールや国際科出身。私のような普通科、留学歴1年の「純ジャパ」は1割以下だった。

授業以外の申請や登録全般、先生との会話も全て英語だ。私は英語を話すことは頭を使うので必要になった時だけ使いたい。だから普段の会話まで全て英語なのは勘弁だった。

とにかく頑張るしかない。そう思いながら勉強し続けた。

実際とても大変だった。毎日課題のリーディングとレポートに埋もれ、追い討ちの如く小テストとプレゼンテーション、忘れかけるグループワークに襲われた。

ただ、どれだけ大変でも「私は純ジャパだから英語が理解出来ない、だから成績が悪い」だけは絶対に言い訳にしないと誓った。
英語が出来ないなら辞書やネットで調べる、理解できないなら人の3倍は勉強して、質問する。
バカ高い学費を払って頂いているのだからと、自分のお尻を叩き、学校の資料や先生の力をよく借りた。

結果成績は中の下くらいにはいるだろうか。遅すぎるが、4年間で太刀打ち出来ない人がたくさんいることを思い知った。悔しかったがこれも学びだ。

4年間の勉強で分かったこと、経済学よりヨーロッパ社会学の方が好き、経済学は強いて言うなら金融政策か会計学が好きだけどマーケティングは嫌い、批判的思考力がすごい着いた、テストよりレポート沢山書く方が向いている。凝縮するとこんな感じだ。

また、4年間で読んで良かったと思える本がたくさん出来た。親しく話せる先生が数名できたこと、今まで私のコミュニティにいなかったような友達を作れたこと、授業中眠すぎで何度も寝落ちをして、目覚ましに散歩してコーヒーを買いまくり、コーヒーが好きになったこと、高すぎる学費を両親に毎年払って頂いたこと、全てに恵まれていた。

これらの学びが将来役に立つのだろうか?
実際のところ学んだことの3割くらいしか頭に残ってない。

しかし、批判的思考力だけはしっかりと100%私の体に染み付いた。

これは使えるだろう。
いや、使わないといけない。

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