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Vol.3 バリキャリだからといって彼の前ではデキる女でなくて良い

経営者の男性が求める女性像としてよく言われるのは、「バカじゃない女」。経営者である自分達とおおよそ対等に話ができる、そんな女性を求めていると言われている。

であるならば、タイトルの「デキる女でなくていい」というのは矛盾するのではないか?と思う方も多いだろう。


その答えとしては、彼氏や夫の前では「デキル女でなくて良い」と言うことである。弱さやおっちょこちょいなところを見せ、少し助けてあげたくなるくらいの方が男性心をくすぐらせ、可愛く愛しく思ってもらえるからだ。

ここでは、私が経験した具体的な事例を紹介しよう。

ある日、夫は自宅で仕事をしていた。私はのど飴が欲しくなって「コンビニに行ってくる!」とそそくさと出かけていった。ところが、数分後、私は財布を持っていないことに気づいたのである。

「あぁ、なんてドジなんだろう」

私は自分が嫌になった。自分を責めた。「仕事だったら絶対こんな凡ミス許されないのに・・。」バリキャリ女ならではの「全てを完璧にこなしたい」という、ある種の徹底主義に反したことを心の中で悔やんだ。

ばつが悪そうに自宅に戻り、夫に財布を忘れてしまったことを説明した。すると、思いもよらない言葉が聞こえてきたのだ。

「かわいぃ〜!」

夫は小声で呟いていた。


!?

かわいい?

耳を疑った。


財布を忘れたこの初歩的なミスのどこが可愛いのか?そう、夫はドジな私を「可愛い」と思ったのである。

数分前に自分を責めたことを後悔した。バリキャリ女は常に完璧な女性でなければいけないと、どこか強い女性を演じようとする。仕事でちょっとでもできない部分を見せると付け込まれる気がして、常に虚勢を張っているのかもしれない。

また、仕事で求められたこと以上の成果を出してきたからこそ、失敗は許されないという潜在意識が働く。だからプライベートでもその傾向が強くなるが、今回の事例を見る限り、一切その必要はないのだ。むしろ、彼氏や夫の前では少しドジな部分を見せることで、愛される女になる。

強い女でなくていいのだ。私は気持ちがとても楽になった。

写真:東京エディション虎ノ門





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