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なぜ海外移住することになったのか④NZ編。

大学の卒業旅行で行ったことのある
NZ南島。

とても美しいところだった。

とはいえ、
街を過ぎれば、
田舎。

山、川、草原、海
牛牛牛牛、羊羊羊。。。

そんなところだった。

南の国といえども
緯度はタスマニアと同じなので、
なかなか寒い。

クライストチャーチに住むことにしたのだが
冬はたまに雪も降る。
スキー場も近くにある。

建物は古く、
隙間風。

冬は寒い。とにかく、寒い。

クライストチャーチで介護

シドニー留学を1年したとはいえ、
ペラペラとはいいがたい英語力。

やっぱりリスニングは難しい。

右も左もわからない私が
申し込んでみたのが
やはり
介護の仕事だった。

やると疲れてきてしまうだが、
辞めるとまたやりたくなるという不思議な仕事、介護。

「NZの介護ってどんなんなんだろう」
と思い、
ダメもとで履歴書を出したら、
何とOK!

面接の英語もままならなかったが、
「あなた、経験あるんでしょ?」
と言われて
「YES!!YESYES!!」
と言ったら、
採用してもらえた。

たまたま私が行った2007年という年は
介護士が足らな過ぎて、NZはフィリピンと協定を結んだ年だった。

就職先には何とかありつけたが、
シフトの取り合いが起こった。

フィリピン人、中国人との争奪戦である。

とかく、フィリピン人は永住がしたくて、
バカ高いローンを組んでNZに来ていたから、
働かないとローンが返せないのである。

そりゃ、どんな手を使っても働きたいに決まっていた。

シフトにがめつい(言い方!)ところを除いては
フィリピン人は陽気でおしゃべりで
いい人たちばかりだった。

英語も公用語だから、
NZでも困らない。

なんなら、NZに来ていた人たちはみんな、
フィリピンでナースで、
NZでも登録さえできればナースになれるような人
ばかりであった。

何年か後には、
この人たちは私のボスになる人たちなんだろう
と思いながら
デキル彼女たちと仕事をした。

出会い。

NZに来て1年。

相変わらず仕事に明け暮れていたが、
そんな中でNZ人の同僚が
「ねえ、うちに住まない?」
と声をかけてくれた。

その時、私も、
そろそろ家を変わってもいいかなぁ
と思っていたから、

職場の近くに住んでいる彼女の家は
都合がよかった。

同じ部署の同僚も
近くに住んでいた。

フラットメイトは
シングルマザーで7歳の息子がいて
お金が入用なので誰かに部屋を貸したいと思っていたらしい。

しばらく住んでいたら、今度は
「ねえ、あんたさ、
永住すればいいじゃん」
と言い出した。

「そんなこと言ったって、相手がいないじゃん」
と私が言えば、

「紹介してあげるわよ、任せなさい」
と言い、

早速誰かにコンタクトをとった。

それが、
元旦那である。


元旦那は
近くのガソリンスタンドのマネージャーで
フラットメイトは
そこの常連だった。

今思えば、
フラットメイトは
元旦那のことを結構気に入っていたんだと思う。

元旦那も私も
「別に紹介なんていいから」
と断っていたのだが、

フラットメイトの強引な押しに
「しょうがないから、会うか。。。」
ということになる。

ある日
「ちょっとさ、ガソリンスタンドにいって
ミルク買ってきてよ。
あ、でもそのぼさぼさの髪とかして、
リップつけてから行ってね」
というなんとも怪しいセッティング。

なんじゃ、それ。

あ、会わせる気なんだな、と思った。

フラットメイトの息子(7歳)が
「僕が行くよー一緒に」と言ってついてきた。


ガソリンスタンドにつくと。

若いお兄ちゃんがたくさんいて、
フラットメイトが紹介してくれるといっていた男性は
どこにいるのか全く分からなかった。

「この人かな、違うかな、
あの人かな?」
てな感じで、ニマニマしながらキョロキョロ。

今考えると
何とも気持ちが悪い女である。

フラットメイトの息子ちゃんが
「ここにはいないから、あっちかな」
と言ってくれなければ、
結構な長い時間
にやついた怪しいアジア女が店内をうろうろしていたであろう。

となりの棟の修理工場から出てきた元旦那は
真っ黒なシャツで
白人なのに顔が真っ黒けに汚れて(修理工場だから?)
めちゃくちゃかっこいいとはいえず、

残念ながら一目ぼれではなかった。

なんだか矢継ぎ早にわぁーーっとしゃべって
携帯番号を書いた名刺を渡された。

ただ、それだけ。

何言ってるかわかんないんですけど?

フラットメイトに
名刺を見せたら、
「ほらっメールしてあげなさいよ」
とぐいぐいされたので、

その夜メールをした。

初デートはカフェでお茶を飲んだ。

元旦那はもごもごしゃべるのに
恥ずかしいと早口になり、
さらに照れ笑いも入って
もうマジで何言ってるかわからない人
だったが、

とにかく
いい人なんだろうな
というのはわかった。

それからは。。。
自分でもすごーいと思うくらい
何もかもがうまく行った。

早々に両親に紹介してくれたり
週末にどこかに連れて行ってくれたり。

ただ、
アデレード(南オーストラリア)に行くビザの
入国期限が迫っていた。

つづく。


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