sunny___32

日記。 エンターテイメントを吸って生きています。

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最近の記事

必ずなれヒーローに

星組公演「BIG FISH」を観劇してきました。 以前日生劇場で東宝版を観劇したことがあり、楽曲の美しさと物語の暖かさに頭が痛くなるほど泣いた作品だったので、宝塚版を楽しみにしていました。 ご贔屓である極美慎さんが2番手を務める演目でもあり、何度も通って思い出深い作品となった本公演について、感想を書いておきたいと思います。 「BIG FISH」は自分の身の回りのことをおとぎ話のように語る父エドワードと、生真面目で少し神経質な息子ウィルの物語です。 ウィルの結婚、エドワードの

    • 想像を超えた先に

      雪組公演「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル/Frozen  Holiday」を観劇してきました。 特に、お芝居の方はタイトルとあらすじを見た時から絶対面白い!と楽しみにしていた演目でした。 やっと観られた「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」について、感想を書いておきたいと思います。 あらすじとしては、コナン・ドイルの半生を、ホームズシリーズ執筆時に、架空の存在であるシャーロック・ホームズがドイルの前に姿を現して共に過ごしていたら…という設定で描いている作

      • 金は天下の 愛が世界を

        星組博多座公演「Me And My Girl」を観てきました。 1937年にロンドンで初演された大ヒットミュージカルで、宝塚でも度々再演を重ねてきた人気作品なので曲はいくつか聞いたことがありましたが、ようやく観ることができました。 初見の感想を書いておきたいと思います。 舞台は1930年代のロンドン。 お世継ぎのいない名門貴族の家付き弁護士が、隠し子であったビルをお世継ぎ候補として屋敷に連れてくるところから物語は始まります。 お世継ぎ候補がやってくると聞いてざわつくヘアフ

        • 私たちはもう漕ぎだした船の上

          「違国日記」最終巻を読了しました。 「違国日記」は少女小説家の高代槙生が交通事故で姉夫婦の娘、高校生の朝を引き取り、生活していく様子を描いた作品です。 試し読みでハマって、気分が落ちる度に何度も読んできた私にとってバイブルのような漫画です。 特に台詞まわしが大好きで各巻に好きな台詞があるのですが、今回は最終巻を読んで思ったことを書いておきたいと思います。 最終巻の冒頭で、槙生はいつしか朝の生活を基準に出来事を記憶するようになってきたことを友人の笠町くんに話します。 笠町くん

          生きるために闘うこと、私たちの革命

          星組1789の予習として、東宝2018年版「1789~バスティーユの恋人たち~」のDVDを観賞しました。 大好きな神田沙也加ちゃんが出演していた作品なので再販しているのを見つけてすかさず購入してしまいました。 久しぶりに沙也加ちゃんの歌声が聞けてとても幸せです。 2016年版、2018年版ともに帝国劇場で観劇したのですが、記憶が朧気な箇所も多く今回新たに思うところもあったので感想を書いておきたいと思います。 舞台は1788~1789年のフランス。 革命の気運が高まる中、父の

          生きるために闘うこと、私たちの革命

          時に、武器は力だけではなく

          「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」を観てきました。 自分は映画通ではないし、この映画の感想なんてインターネットにたっくさんあるとは思うけれど、衝撃的な作品だったので思ったことを書いておこうと思います。 まず、この映画の率直な第一印象として、話題だけどマルチバースとかジェンダーとか小難しい評論が多いしnot for meかな、と思っていました。 でも友人がこの映画でいたく感動していて、好きなポッドキャストで話題に挙がって気になっていたタイミングで友人に誘わ

          時に、武器は力だけではなく

          愛おしい空白が埋まった日

          2月12日、有明アリーナで開催された「BUMP OF CHICKEN TOUR 2023 be there」に行ってきました。 当日は私の誕生日で、声出し解禁後初めてのライブであったこともあり、思い出深いライブとなったので、思ったことを書いておこうと思います。 会場は有明アリーナ。初めて行く会場でした。 その日は星組千秋楽→be thereという欲張りスケジュールだったので、駆け足で入場。 アリーナS指定で当選していたのでもしかして良い席かも、と思いながら席を探しているとな

          愛おしい空白が埋まった日

          持ち得る限りの愛を込めて

          先日千秋楽を迎えた「ディミトリ~曙光に散る紫の花~」。 運良く5回も観劇することができ、原作を繰り返し読んでいたこともあって思い出深い作品となりました。 この作品を観て思ったことを書いておこうと思います。 舞台は13世紀のジョージア。 世界史に明るくない私にとっては馴染みのない国だったので、劇中に登場するジョージアンダンスや伝統的なお菓子が新鮮で印象的でした。 特に城下町のシーンでルスダンとディミトリが食べているチュルチヘラは見たことがないくらいカラフルでびっくりしました。

          持ち得る限りの愛を込めて

          宝石たちは色とりどりに光り輝いて

          宝塚レビューセレクションにて放送された「クラシカルビジュー」を観ました。 初めて生で観劇した退団公演でもあり、思い出深い公演なので、当時のことも思い返しながら思ったことを書いておこうと思います。 私が初めて宝塚を観劇したのは2013年の花組「オーシャンズ11」。 男役さんの格好良さに魅了され、母にまた観たい!としきりに言いながら帰ったのを今でも覚えています。 次に観劇したのが2016年の宙組「エリザベート-愛と死の輪舞-」。 ここで私は初恋のひと、朝夏まなとさんと出会いまし

          宝石たちは色とりどりに光り輝いて

          人間くさくて、可愛らしい。

          歌劇11月号を読みました。 舞台写真と講評を読んで記憶を取り戻したので、極美慎さん初主演作「ベアタ・ベアトリクス」について思ったことを書いておこうと思います。 「ロックオペラ モーツァルト」のジュースマイヤ役で一目惚れして以来、応援してきた極美慎さんが主演をするということで、とっても楽しみにしていました。 チケ難に加え、仕事が忙しい時期だったこともあり、惜しくも配信での観劇となりましたが、本当に見られて良かった、配信のある時代で良かったと心から思える素敵な作品でした。 幕

          人間くさくて、可愛らしい。