えびふりゃーのお昼寝
名古屋に行ったら食べたいと思っていたものがある。
それが、コンパルのエビフライサンド。
これを知ったのは、友達に教えて貰ったのがきっかけだったように思う。
最近何度も名古屋へ出張に行っているのに、いつも時間がない。
この日はやっと立ち寄る時間が作れそうだったので、必死にタスクを捌いて念願のコンパルへ。
私が入ったのは、名古屋駅の地下街にある店舗。
ひっきりなしにお客さんが訪れ、回転は早い。
店員さんはてきぱきとしながらも落ち着いている。
コンパルは、名古屋を中心に9店舗ほど展開していて、1947年創業の老舗だそう。
エビフライサンドなんていかにも観光客向けなメニューではあるけれど、いわゆる観光地だけに店舗があるわけではないことから、看板メニューもあるけれど地元の人からも愛される、純粋にカフェとしての魅力が大きいんだろうなと推察してみたりする。
頼むメニューはエビフライサンド一択で心に決めているはずなのに、メニュー表は端から端まで穴が開くほど見つめて、どんな味かと妄想パラダイスを繰り広げたくなるのが私の性分。
心ゆくまでメニューを眺めた後で、やっと注文したエビフライサンド。
3本のエビフライが綺麗に整列していて、サンドイッチの断面には可愛らしい丸が3つ並んでいる。まさに萌え断。
絶対ボロボロこぼれる、、、と思いながら持ち上げて一口かぶりつく。
意外と一体感があって綺麗に食べられる。
食べてみてそのマジックの理由に気がついた。
このサンドイッチの構成は以下の7層。
食パン
キャベツ
タルタルソース
エビフライ
カツソース
卵焼
食パン
エビフライの上下のソースが、上手くつなぎの役割を果たしているんだなぁと。
キャベツはシャキッと感がありつつ、いい感じにしなっている。
というか、なんだこの最高級ベッド。
まさかエビフライも、食パンと卵焼の上でお昼寝できると思ってなかっただろう。
私がエビフライなら、絶対にコンパルのエビフライサンドになってここで寝たい。
肝心のお味も、エビフライの衣のザクザク感がたまらない。
私はとにかく衣がガリガリな揚げ物が好きで、しっかりガリガリなところがドストライク。
もちろん中の海老のプリっと感もある。
調べたら、注文が入ってからエビフライを揚げて卵焼きを焼くんだそう。
なるほど、この手間でこそこの美味しさ。
あと、最初、卵焼きいらなくない?と思っていた私は大馬鹿者でした。
卵焼のクッションがあるからこそ、まろやかさが加わるとともに、食パンからエビフライが浮かずに、その間を繋いでくれている。
タルタルソースのレモンの効いた爽やかさと、卵の上の甘いカツソースも良い働き。
口の中で噛むほどに色んな味がしてきて、全く食べあきずにパクパクと手が進む。
カツの食感があまりに良いので、エビフライ一個ずつ、3口で1切れのサンドイッチを食べ切るのが綺麗に食べれるとは分かりつつも、エビフライだけで食べてみたりしていると気づいた時にはぺろっと完食していた。
さて、仕事が私を待っている。
名古屋駅直結で、ちょっと歩けば新幹線乗り場へ辿り着けるのはありがたい。
美味しいご飯でエネルギーチャージされたは良いものの、あんなに気持ちよさそうなベッドを見てしまうと、私も心ゆくまであのベッドでお昼寝したいなぁ。と思いながらも仕事に戻るのでした。