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世界の終わりから

2024年6月2日(日)

紀里谷和明監督の『世界の終わりから』という映画を見た。
とてもメッセージ性が強く、哲学的な内容に思えた。ちょうど今悩んでいたことや過去に感じたことのある感情が表現されていて驚いた。

「こんなに酷い世界なら終わってもいい。こんなに汚い世の中ならみんな死んでしまえばいいのに。」という過激な考えを持ったことがある人は他にもいるんじゃないだろうか。

でもやっぱり、最後は「死」より「生」を選びたい。「独り」より「共生」を選びたい。
今もこの地球上で苦しんで悲しみに打ちひしがれてる人がいるなら、その人たちの幸せを願い、そのためにできることを探したい。

人間生きてたらどんなに慎重に発言しても誰かを傷つけることもあれば、どんなに誠実に生きようと思っても善と悪の区別がつかず結局悪に手を貸してしまうこともある。生きていたら恥をかくこともある。無知なのだ。

過去を変えることは誰にもできず、今も1秒が確実に過ぎ去っている。
ソクラテスの言ったように、「魂ができるだけ善くなるように配慮」したいと思う。

歴史は繰り返す。なぜかは分からない。そうゆう風にこの世界が設計されているのかもしれない。
誰によって?それも分からない。
この世界は分からないことばかりだ。
謎に満ちている。
謎がこの世界を美しくしているのかもしれないし、残酷にしているのかもしれない。
分かりたいと思いながらも、分からなくていいとも思う。
人は間違い、寄り道をし、暗闇の中を彷徨いながら、それでも自分にとってのひかりを見つける。

感情の海が穏やかで、あと少し優しい世界になりますように。


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