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日記 (May.23.2023)
More than Japanese な件。
私はカナダの田舎にて、日本食レストランで働いている。
日本食レストランと言っても、堅苦しいタイプじゃなくて、丼とか巻き寿司がメインなローカルに愛されるカジュアルレストラン。
普段から、カナディアンとかいろんな国籍の方を相手に接客していると、面白いことがよく起こる。
例えば、
お寿司を食べて席を立つと、醤油差し満タンに入っていた醤油が半分以上なくなるとか
お店のお箸(割り箸ではない)を持って帰っちゃうとか
ラーメンを30分以上かけて食べるとか(もはやうどん)
これらは、最初は驚いたが今ではどうってことなく見守れるようになった。
そんな今日、新たなスタイルを生み出したおっちゃんがいた。
彼のオーダーはアボカドロールとかっぱ巻き(両方細巻き)のテイクアウト。
我々は細長めのパックに8等分されたロールを2本分まとめてパックにれてご提供。
(つまり切り口が見えるように計16ピースの巻きがお行儀よく並んでいる状態。
ちなみにワサビとガリはバランの上にちょこんとのっている。)
「お箸と醤油はいりますか?」とサクッと聞くと
「代わりにフォークくれる?醤油もここでかけてくよ。」
(ここまではよく見る光景)
驚いたのはここから。
醤油をまんべんなくドバーッとお寿司に浴びせたあと、
彼はまるでジャムを塗るように、フォークの背を使いワサビを丁寧にお寿司に塗りたくっている。
あまりにも綺麗に塗りたくるもんだから、思わず
「あれ、お寿司の食べ方ってこうだっけ。。。」と思考が止まってしまう。
後ろで注文待ちをしてるお客さんもいないので、彼は程良く時間をかけ、
トッピング(?)をしていくと最後にガリも丁寧に散らし、見事に完成させた。
アボカドもきゅうりも具材としては緑色なのでワサビを塗りたくったところで
変化はあまり分からないのだが、見てるだけで鼻がツンとしてくる気分だった。
やはり、この地においてお寿司を注文されてワサビまで召し上がる方はそう多くはないが、時としてこのような方や「エクストラワサビ」(ワサビ大盛り)で注文される方も
一定数いらっしゃる。
日本人でありながら、ご丁寧にワサビを醤油に溶いてお刺身やお寿司をいただくタイプでないわたしにとって、彼らはある意味 more than japanese かもしれないと密かに思っていいる。
ワサビが苦手な日本人
Sunnyより。