ボードゲーム考察:「これはゲームなのか?展」を見て
こんばんは
今日、この「これはゲームなのか?展」を見に行ってきました。
感想
ゲームとは何か?
ゲームとは何で類推できるのか?
みたいな切り口が多くて、なおかつ、その切り方も多種多様で非常にインスピレーションをもらう雰囲気でした。
多かった切り口は、「こういうルールだとどうなんだ?」みたいな、実験が多かった気がします。
1年かけてやるやつとかも、そういうやつですね。もしくは、不特定多数の人が参加するとどうなる?とか。
想定される答えを用意していないような、そういう作品があったのもよかったですね。
ゲームと現代アートのグラデーションで、深度がみんな違う。
アートっぽいアプローチも少ないながらあり、ひとえに美しい作品もありました。
好きだったのは、幽霊のやつ。
こういう空間と個人が流動的な作品は好きです。
演劇をやっていたりもしたので、そういうのに近いかなと思いました。
ゲームとは、ゲームを遊ぶユーザーとシステムの2つに分けられるのが、常に変化する。ユーザーだと思ったらユーザーじゃなくなる、システムが常に変化する。
たまに、客席に絡みこむタイプの演劇がありますが、そういう雰囲気でした。
あとは、ルールは呪いのやつ。
これも上と同じように、変動してくる形が非常に良くて
ゲームとゲームじゃない世界の境界があいまいになる感じが素敵でした。
気づかずにゲームに参加してるかもしれないし、みたいな世界線。
せっかくなので、みなさま12/15までです。ご覧ください。
期待
体験しやすい環境になってほしい
これはもう、「ゲーム(もしくはそれらしきもの)を展示する」行為の永遠の課題なのかなぁという気がしますが、
ゲーム(もしくはゲームという様式的な)作品って、相手がいて初めて成立する媒体だと思うので
1人でも体験しやすい環境になったらいいなと思いました。
キャプションとアピアランスだけだと伝わりきらない部分って絶対存在するんだろうなぁ。。。
自分もゲームの展示をしたことがあって、どういうゲームなのか?これはゲームなのか?がわかるためには、やっぱ体験してたいなぁと、、、
とはいえ、
作者がいるとは限らない
これも展示会ならではのテーマですが、会期が延びれば伸びるほど、作者が常駐するのが厳しく、「どういうゲームなのか?」を伝える手段が減る気がして。
それを補うキャプションがあれど、やりたいことがちょっといい感じの文章で丸め込まれる気がします。
ただ、それ含め、その感じられるものがすべてで、その判断はユーザーに任すというのも、こういう展示会ではあるのかもしれないです。
希望
作者は作者のタペストリーとかできないかしら。
そしたら聞きたいし、聞きやすいかなって。
現代美術って「問題提起」「疑問の投げかけ」的な側面があるのは把握してるので、その作者との会話がしてみたいなーなんて思いました。
あ、あと最寄り駅の記載ほしいです
そんなように、わーーっと書き起こした感想です。
こういうのに参加したいなぁと思いました。実力つけななぁという感じです。
札幌出身、福岡育ち、東京住みのSunnyと申します。 働きながらボードゲームデザインをしています。いただいたご支援は、ボードゲームデザインに使わせていただきます。