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有線を流れる音符を辿る
YouTubeで聴く音楽と携帯のサブスクリプションで聴く音楽の違いを定義できそうな気がした昼下がり。「昼下がり」という言葉は雨の後の曇りの午後にも使える言葉なのか。何となく、「昼下がり」は晴れていそうだ。そんなどうでもいい少しの疑問をここに残しながら、私なりの楽譜をここに読んでみたいと思えた。
最近はというと、「樂」という意味では音を楽しめていなかったのかもしれない。
アメリカに持ってきた自前のBluetoothイヤホンはすぐに体調を壊してしまい、うんともすんとも言わなくなってしまった。ウンと言っているうちに無理して使い、スンと言っている時にも無理して使ったからだろうか。
それからタンスの奥にしまわれたそいつの代わりは、何とも大胆な、直接スピーカーだった。TPOにその時の気分を添えて、耳と携帯の下部を垂直に構えた。自分だけの音の世界は片方に寄せられた。
見かねたある人が壊れかけのEarphoneをくれた。その片方も壊れていて、いつでも私の音楽は片方にあった。最後のよりどころのように残った片方も、予想もしなかったある朝に壊れた。これまた、うんともすんとも言わなくて、悲しくなった。
それからというもの、耳を通る音楽がほど遠い存在のようだった。
秋の景色に身を、耳を任せて、「それでも、良いや」と思えていたからかもしれない。
だからこそ、ふと自分だけの空間に音楽を入れ込んだときのあの感情を忘れない。忘れたくない。寒さが肌を刺して、昨日までの寒さは温かい寒さだったと可愛げな反省をしてしまう朝のお供に、自分だけの音楽が欲しい。
ある人は勉強中にヘッドフォンを、ある人はまた勉強中にイヤホンを貸してくれた。部屋でデバイスから流れ出る音楽よりも、私の耳に聞かせてくれる正直でまっすぐな音楽が好きだ。
勉強と音楽で相乗効果を生み出せる人はまさに50/50に分かれそうだ。相乗する人と、そうでない人と。私は圧倒的前者で、自分だけの世界を耳から取り入れたいひとだ。ただでさえ集中力には自信がないので、音楽を聴いているからといって、それに邪魔されることはない。
そんな勉強中の音楽が沁みすぎて、自分の心のどこかに染みて形に残っているかもしれないと思える程沁みて、言葉を失った。
私なりの音符を辿る。この音は、この音楽は、あの時の自分のそばにいたなぁ。
私なりの楽譜を読む。話したこともない誰かが書いた詩は、メッセージは、こういう風に響いているなぁ。
と。
久々の友が貸してくれたイヤホンは目のまえのパソコンに繋がれた。久々にYouTubeで聴く音楽が直接耳に届けられた。幾重にも開かれたタブの一つに最高のプレイリストを用意して、作業をしに別のタブを開いては、「は?」と耳を疑うような最高のシーンを感じて、また最高のプレイリストタブに最高のシーンを収めにいく。
間違いなくその線を音符が流れていて、嬉しかった。
あぁ、もう。天才がいると歌詞を書きたくなる。
染みた音楽でも集めて、明日届く予定の自分だけの有線イヤホンに、期待でも膨らませよう。
染みた音楽:
風のささやき 耳障りだ
僕のことなんも知らないくせにふざけんな
ティファニーブルーの空の下
追い続けている馬鹿な夢
手に届きそうで届かないなあ
もう少しだけ頑張ってみるさ
僕の居場所はどこだい
強がりの中に弱がりが垣間見える歌が好き。逆はもっと好き。弱がりの中に強がりが見えて、捨てたもんじゃないなぁと思える歌。自分っぽくて好き。
ベイベー 大人になんかなるもんじゃないけど
ケセラセラ
大人になんかなりたくないけどさ、「なんとかしてたら、なんとか大人になってた」みたく、大人になりたいとは思うね。
変わらないこと 変わること
選んで 今変わりたい
変わらないことも自分の選択の一つ何だよなぁ。始めることも選択で、やめることも選択で、それで今に繋がってればいいじゃんってそんな背中の押し方ありますか。。。
僕は時代のものじゃなくて
あなたのものになりたいんだ
星野源の声みたいな声で、自分に問いかけられたなら。どんな葛藤も不安も、もがきも、、、そっと支えてくれるような歌詞になるような気がした。流行りに呑まれず、人に呑まれず、あなたのものになりたい。ってすごいことだと思う、相当、、、。
くだらないの中で、「あなたのものになりたい」って素敵。