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死滅回遊編、楽座市編、デービーバックファイト編、全てに1つだけ、ある要素が共通している【"103"番外編記事Part3.】

都市伝説的な要素を漫画を用いながら
考察 & 解説していく記事シリーズ。

この記事を読むことで得られるものは、まだまだ世には明かされていない、
都市伝説的な〝 象徴 〟の意味と、それを元に予測できる時代の流れと順序

いつも解説している、

【境(101)・混沌(102)・復活(103)・産出(104)】

4つのうち、今回は『復活(103)』に関する要素を解説。

(注:この記事にはONE PIECE、呪術廻戦、カグラバチの
   本誌最新話までの内容が含まれます。ネタバレご注意ください。)


筆者的、記事の面白さ:【A+】(S+からC-までの内)
記事全体の文字数:約12000文字
読み終えるまでに掛かる時間:30分


この記事は【103番外編記事】の"Part3"です。

前回(Part2)の記事を読んでいない場合は
"必ず"、前回の記事を読んでからご覧下さい。

Part2 ⇩


今回は前回の続きから。



フォクシー × 旧約聖書 × 鏡の国のアリス × 水爆実験.


さて、ここまでは核実験(大爆発)について解説してきましたが、
ここからはONE PIECEの「デービーバックファイト編」の解説に
移っていきます。

なぜか?

それは、このデービーバックファイト編ではここまで解説してきた、
"103"の時期に象徴される要素が全て盛り込まれているためです。

そしてこのデービーバックファイト編を語る上で、
外してはならないキャラが一人います。

"銀狐のフォクシー"です。

彼は、ここまでの解説とこれからのワンピースの展開において、
外すことのできない鍵となるキャラクター。

このストーリーではフォクシーが、遊牧民「トンジット」の
愛馬であり"白馬"の「シェリー」に向けて銃を発砲。

それに怒ったルフィがフォクシー提案の〝 決闘 〟に乗せられ、
物語が進んでいきます。

Part2の記事で『鏡の国のアリス』の「白の騎士と赤の騎士の決闘」に
触れたことを覚えているでしょうか?

この〝 決闘 〟という要素は、ここでも登場します。

そして、ここまでの記事の内容を統括する数字が一つ。

"92"です。

この92という数字は、ここまでの話と繋がる面白い共通点があります。

Part1の記事では「ドレークとホーキンス」の話を取り上げましたが、
このホーキンスはワノ国編において、キッド海賊団の「キラー」と
戦っていました。

このキラーは普段から"マスク"を被っていますが、ホーキンスが
キラーと戦う際に弾き出した、キラーが死ぬ確率は"92%"

フォクシーはデービーバックファイト編において、このストーリーの
タイトルにもなっている「デービーバックファイト」を行いますが、
このゲームにおいて、フォクシーは無敗の"920勝"を誇っています。

この2つは、一見すると「別々のストーリーでたまたま描かれた同じ数字」
と思われるかもしれませんが、"103"を象徴する数字の一つでもあり、
この後の内容に繋がっていきます。

(逆に言えば「ワノ国編」と「デービーバックファイト編」は
 どちらも"103"を軸に物語が展開されているとも言えます。)

このデービーバックファイト編が収録されているのは単行本33巻ですが、
この33巻の中のSBSでは"怪物"についての読者からの投稿が取り上げられて
おり、これについて尾田さんは「ブロッケンの怪物」であると答えています

©尾田栄一郎/集英社

実はこの"怪物"というワード、現在の103の時期に頻繁に登場しています。

Part1の記事でも解説した「仮面奇譚テオ」
この「怪物」だけは現在の103の時期に描かれたものではありませんが、
「周期」としての103で描かれたものです。詳しくは記事の後半で解説しています。

これらは全て、今の"103の時期"に描かれた「103の象徴」なのですが、
これら漫画のキャラ以外にも「怪物」と呼ばれている者が一人います。

【"鏡の国のアリス"】の主人公"アリス"です。

さて、前回の記事で散々登場した『鏡の国のアリス』ですが、
ここでもこの物語は登場します。

この物語の中でアリスはある生物から「怪物」呼ばわりされ、
逆にアリスもその生物のことを「怪物」と呼んでいるのですが、
その生物こそ103の象徴の最たるものであり【92】に繋がるものです。

その生物とは何か?

"ユニコーン"です。

「なんだぁ──これ?」

ついにユニコーンは言いました。

「人間の子どもですよ。」

ウシャギが、紹介しようとはりきって、アリスの前にしゃしゃり出ました。
アングロサクソン流に両手をアリスのほうへ広げています。

「今朝、見つけたばかりなんですがね、実物大で、本物びっくりです!」
「人間の子なんていうのは、お話に出てくる怪物かと思ってたよ」

とユニコーン。

「生きてるのかね?」
「口をききます。」

ボゥシャは、もったいぶって言いました。

ユニコーンは夢見るようにアリスを見て、
「口をきいてみな、子ども」と言いました。

アリスは、つい、くちびるが丸まって
笑顔になってしまうのを止められないまま、こう切りだしました。

「ご存じかしら、わたしも、ユニコーンというのは、お話に出てくる
 怪物だと思っていたんですよ?生きているのを見たことなかったもの!」

鏡の国のアリス

さて、このユニコーンという生物は知っての通り「白馬」の象徴。

先ほども書きましたが、デービーバックファイト編は
"白馬のシェリー"に向けて銃が発砲される場面から始まっています。

そして前回の記事でも、ワンピースのカラーイラストから、


【"サンジに白馬の王子様の象徴が盛り込まれているのではないか?"】


という考察も展開しました。

つまり上のカラーイラスト繋がりで、同じく前回も取り上げた
『鏡の国のアリス』には、「ゾンビ」や「決闘」と同じく
【怪物】という象徴も盛り込まれているということ。

そしてそれが、【ユニコーン】であるということが分かります。

このユニコーンの性質について、
各国の伝記やキリスト教の各書物などでは

❝ 獰猛で極めて力が強く、非常に速い速度で走り回り、
 「どんなものでも貫く一本の角」を持っている ❞

と記されています。

ただ、面白いのは次の点。

このユニコーンはキリスト教の旧約聖書において「神への賛美の詩」が
記されている「詩篇しへん」と呼ばれる書物の中にも登場しているのですが、

この詩篇のある箇所には、以下のような記述があります。

しかし、あなたはわたし(詩篇作者のこと。一説にはダビデ)の角を
"一角獣"の角のように高くあげ、新しい油をわたしに注がれました。

詩篇

さて、ここにおける「一角獣」とはまさに"ユニコーン"のことなのですが、

実はこの記述が記されているのは、詩篇の【第92章】なのです。

つまりここに、先ほど紹介した「ワンピース33巻SBS」の投稿にある
「怪物」という概念が暗に示していた"92"という数字が登場するのです。

ただ、この33巻SBSを取り上げた理由はこれだけではありません。

「怪物」という言葉自体、他の巻のSBSでも
頻繁に登場していそうな言葉だからです。

実はこの33巻のSBSにはもう一つ、面白い投稿があります。

それが以下。

©尾田栄一郎/集英社

ここには

『5巻~31巻まででパンダマンは"92人"いた』

という内容が書かれています。

さて、ここにまたもや「92」という数字が浮かび上がります。

しかも面白いのは、この数字で表されているのが
白と黒の色をした、"パンダマン"であること。

私は前回(Part2)の記事で、

【"各漫画作品に登場する白と黒の2色が〝 大爆発 〟に関係している"】

ということを解説し、1952年に行われた世界初の水爆実験
「アイビー作戦」が元々は【プロジェクトPANDA】という
コードネームであったことを解説しました。

そのためここに、前回の記事から繋がる
「白と黒 & 92」という組み合わせが浮上します。

重要なのは、この読者の投稿を尾田さんが「自ら採用していること」

これはつまり、各巻のSBSの読者投稿は、"必ず"ではないかもしれませんが、
"何らかの意図を持って取り上げている可能性がある"ということを表して
います。(この点は私も、他のワンピース考察者の方の考えと同じです)

つまりここまでをまとめると、

Part1の記事で散々解説したキャラ「ホーキンス」の、
勝率"92%"をきっかけに、

『ワンピース33巻』で描かれた「デービーバックファイト編」で
銀狐のフォクシーが驚異の"920連勝"を達成していること。

33巻SBSにある「ブロッケンの怪物」から、同じく「怪物」という
要素が盛り込まれた鏡の国のアリスではそれが「ユニコーン」であり、
キリスト教の書物では"第92章"に書かれていること。

同じく33巻SBSで「パンダマン」という象徴性のあるキャラクターが、
"92人いた"という読者の投稿が採用されていること。

と、『33巻とそのSBS』で共通した要素が見つかります。


※ ちなみに、ここでは少し触れておくだけに留めますが、
キリスト教における"ユニコーン"とは、実在した生物ではありません。

これは見る人が見れば分かるようになっており、
このユニコーンに付与された様々な特徴、例えば

「足が速い」「力が強い」
「身体が白い」「どんなものでも貫く角」

などは全て、【"氣と因縁"】に関係するものです。

つまり、「氣と因縁」という"見えないもの"
"実在しない生物"で象徴的に例えたのが「ユニコーン」。

今回の記事に関係する部分で言えば、ここまで記した他の要素と同様、
"身体が白い"点に注目してみるといいでしょう。


さて、白と黒が大爆発に繋がることから今回もパンダを取り上げましたが、
ではその大爆発を起こす核爆弾は、何を元に作られるでしょうか?

これはあなたもご存知でしょう、"ウラン"です。

ではそのウランの原子番号は?

「92番」

つまり、ウラン、パンダマン、ユニコーン、フォクシーの勝利数、
ホーキンスと、全てに"92"という数字が関係していることになります。

これらは全て"103"の枠組みの中で象徴される要素であり、
〝 大爆発 〟も、そのうちの一つです。

事実、このデービーバックファイト編では「宇宙は爆発により誕生した」と
される現象である"ビッグバン"という名のキャラが登場しています。

つまりデービーバックファイト編にもしっかりと、
〝 大爆発 〟が象徴されているということが分かると思います。


拳骨 × 猿 × ロシアの歴史 × 吸血鬼.


さて、この記事シリーズのPart1の一番最初に

「ワンピースのエッグヘッド編では、やたらと
 〝 英雄 〟と呼ばれるキャラが多く登場している」

という考察を紹介したのですが、覚えているでしょうか?

実はこの〝 英雄 〟と呼ばれているキャラ達は、さらにその共通点として、
それぞれが「拳」の文字が付く技を披露しています。

実際には「英雄」と呼ばれずとも拳の技を持つキャラも、いるにはいるの
ですが、エッグヘッド編においては"英雄 × 拳"の組み合わせは、
顕著に描かれている感覚があります。

そしてパンダマンと言えば、先ほど紹介した" 秤 vs 鹿紫雲戦 "において、
「パンダの兄弟」の物語が一話分差し込まれるのですが、この物語では
パンダの兄として"ゴリラ"が登場していました。

実はこのゴリラ、漫画ではコミカルな形で描かれていますが、
実際の場合は手を"拳"にして歩く「ナックルウォーキング」と
呼ばれる歩き方で歩く生き物であり、

ここに先ほどの【99・パンダ・大爆発】だけでなく、
"拳"も、それらの象徴の一つとして追加されることになります。

実物のゴリラの習性「ドラミング」と
「パンダ」と「拳」の組み合わせ

ただ、この話はここで終わりません。

この兄ゴリラは、この話においてその存在が最初に描かれた時、
ボクシングの真似をしながら弟のパンダをいじめていました。

しかもただ殴るだけではなく、ちゃんと
ボクシングをする時のような殴り方で殴っています。

ここで面白いのは、ワンピースのデービーバックファイト編においても
この「ゴリラ × ボクシング」の組み合わせが描かれていること。

デービーバックファイト編ではその内容として主に
3つの戦いが描かれているのですが、その内の最後の戦いは
ルフィ対フォクシーの「コンバット」と呼ばれる戦いでした。

このコンバットではルフィもフォクシーも、なぜか"ボクサー"のような姿で
戦いに臨むのですが、この戦いの中でフォクシーは「ある機械」を出して
います。

【ゴリラパンチャー13号】です。

さて、見て頂ければわかる通り、これはゴリラとボクシングの組み合わせで
あり、さらには"103"を簡易的に表す「13」という数字も刻まれています。

私はXの投稿でよく"101"や"102"という数字に触れますが、
今まで様々な象徴を見てきた上での肌感覚として、例えば
"102"は、「12」「120」として表される事も多いです。

同じく"103"は「13」や「130」として表されることも多く、むしろ
しっかりと〝 103 〟として表されることはどちらかと言えば稀。

(ただ唯一、103がハッキリと描かれたことがあります。以下の技です)

つまり上のゴリラパンチャー"13号"は、間接的に、
デービーバックファイト編が"103"を象徴する
物語であることが分かる場面です。



そしてこれはワノ国編も同様。先ほど"92"の解説の時に

❝ 「ワノ国編」と「デービーバックファイト編」は
 どちらも"103"を軸に物語が展開されているとも言えます ❞


と書いたことの、一つの証明がここにあります。


ただこのゴリラパンチャー13号において見極めるべきポイントは、
このゴリラパンチャーの「ゴリラ」の部分が不要であることを、
ルフィだけでなく、フォクシーも半分認めている点です。

これは「わざわざ描く必要はないのに描いている」ということであり、
先ほど触れた"拳"を象徴する代表例として描いただけでなく、ゴリラ、
というよりルフィ以外でサルを描きたかったということでもあります。

(生物学的にはサルではないのですが、象徴的にはサルと見なします。
 この部分が、次の記事に繋がります)

実際ストーリー中、フォクシーを乗せて走っている"ハンバーグ"も、
ゴリラのような見た目で、ナックルウォーキングで走っています。

©尾田栄一郎/集英社

つまり"ゴリラ・パンチングマシーン・ボクシング"と、
3つともに【拳】が共通しているのです。

ではなぜ共通しているのでしょうか?

その由来と思われるものが、世界史に存在しています。

それが世界、特にロシアの歴史における、
"自営農家(富農)"】を意味する言葉="クラーク"

『いきなり世界史?しかもロシア?』

政治的「主張」を始めるのかと、あなたは身構えたかもしれません。

しかし、この部分が"拳"だけでなく、
この先以降の記事にも繋がっていくのです。

これは「101関連記事Part2」の"追伸2"に書いた、
【革命】にも、間接的には関係するものでもありますが、

今から100年ほど前のロシアの歴史において、自営農家、つまり自分たちで
畑を持ち、そこで採れたものを自由に売買している人たちのことを
ロシア語で「クラーク(富農)」と呼んでいました。

この言葉の意味は【"拳骨"】

この言葉が使われる歴史は1910年代後半~30年代前半の
ロシア国内で起きた革命や内戦が元となっています。

特に酷かったのは1928年から施行される
「五ヵ年計画」に基づく【クラーク撲滅運動】

クラーク撲滅のためのプロパガンダとして描かれたポスター。
拳骨が描かれています。

当時の政府はマルクス主義の信奉者でもあったスターリンが
ロシア国内の工業化を進めるためにも「外貨」を獲得すべく、
自国内の穀物の輸出を推進。

農家は実質、国が管理する、農地を組織的に運営する
「コルホーズ」と「ソフホーズ」と呼ばれる集団の
一員にならざるを得なくなり、富農(クラーク)は

『(輸出に必要な)穀物を隠し持つ、国の意向に反する存在』

として、数百万人単位の規模で虐殺や強制移住、
強制収用所収監などの憂き目にあいました。

このクラークの話において重要なのは、
それが【"拳骨"】を意味する言葉であることと、もう一つ、

そのクラークを撲滅するためのレッテル貼りとして、彼らが
政府により【"ケチ"】または【"吸血鬼"】と呼ばれていた点です。

この3点こそ、「ワンピースと拳」の繋がりを表す重要な点。

特に後半2つの要素については解説の都合上、別の記事に回しますが、

次の記事を読んだ時、おそらくあなたはもう一度この記事に戻ってくるか、
クラークについて自分で少し調べるかの、どちらかの行動をとると思います

楽しみにお待ちください。


相撲 × ボクシング × 38 × 大爆発.


さて、では【拳骨】の解説を進めましょう。

デービーバックファイト編における「コンバット」では
もう一つ、重要な要素が描かれています。

" ボクシング × 相撲 "の重ね合わせです。

これについては以前「X」で出したスレッドを後で見てほしいのですが、

ここでは「より望まない可能性を・・・」と書いていますが、
今は【運命】という見方に変わっています。

このスレッドではボクシングと相撲の起源が"手乞"にあるのではないか、
という点から、日本神話の建御雷タケミカヅチ/建御名方タケミナカタ神話を紹介しています。

デービーバックファイト編のコンバットは作中でも描かれている通り
ボクシング的な殴り合いの決闘ですが、そのルールで最も重要な点は
「作られたリングの外にはみ出てはいけない」という部分。

これは明らかに相撲と同じルールになっている上、ボクシングでも
リングは存在し、基本的に出てはいけないルールとなっています。

つまりここに、ルフィとフォクシーの見た目の部分も含めて、
「相撲とボクシングの繋がり」を見出せるのです。

そして、それを要素として盛り込んだことを示しているかのように、
このデービーバックファイト編の次の「ウォーターセブン編」では
"ヨコヅナ"という名のカエルが登場しています。

これは明らかに相撲とボクシング、もっと言えば手乞、
さらに言えば【運命】という象徴を反映したものでしょう。

ただ、デービーバックファイト編では
無視できない要素がもう一つあります。

それは、このデービーバックファイト編の最初の戦いである、
「ドーナツレース」の途中で出てくる【サンゴ】

これもまた、ここまでの記事の内容で解説してきたことの繋がりを
表すものです。

前回の記事で原子番号99番の「アインスタイニウム」は"アイビー作戦"で
検出されたことを解説しましたが、この時、アインスタイニウムは
どこから取れたかご存知でしょうか?

実は、99番の「アインスタイニウム」と100番の「フェルミウム」、
どちらも、それが取れたのは"サンゴ"だったと言われています。

さらに、サンゴは神話の中にも登場します。

どの神話か?

実は【"メドゥーサ"】の神話なのです。

さて、ここでも出てくる"メドゥーサ"。

この記事シリーズではPart1から何度もメドゥーサに関係する
要素を伝えてきましたが、実はサンゴもその内の一つです。

サンゴはメドゥーサ神話において、

❝ メドゥーサの首から流れ落ちた血によって出来た ❞

と語られます。

つまり、ここまでの話の核となる要素全てにサンゴは繋がっており、
それが、他にも繋がる要素の多い【デービーバックファイト編】
描かれているのです。

これは偶然でしょうか?

私は違うと考えています。

さて、このデービーバックファイト編では、
無視できない要素がまだ存在します。

前回の記事で、集英社作品には〝 大爆発 〟という要素の他にも
「38」という数字が登場することも多い、と書いたことを
覚えているでしょうか?

あの時は『解説の都合上、後でまた紹介する』とだけ書き、ワンピースの
カイドウの解説に移ったのですが、この数字の解説については、
ここで回収できます。

"38"は集英社発行のあらゆる漫画作品の中で、
そして時おり"大爆発と一緒に"描かれます。

「Dear Anemone」の最初のコマに書かれた
"カンブリア大爆発"が起こった時期=約"38"億年前や、

「ONE PIECE」における"ゴッドバレー事件"が起こった時="38"年前、

「呪術廻戦」原作には無い、アニメ版のみに一瞬だけ描かれた、
 "狗巻"の背景に書かれた="三十八(38)"

様々な形で"38"という数字が登場しています。

特に「カグラバチ」ではその物語の設定として、
父親が殺されてから"38か月後"に復讐に向けて
動き出していることは、前回の記事でも一度触れました。

これは年数にすると"3年2か月"です。
どこか中途半端だと思いませんか?

上に挙げた「38」の例は何となくではなく、ちゃんと意味を持って
盛り込んでおり、その意味こそが"38""103"を象徴する数字である
ということ。(数字を数字で象徴しているので紛らわしいですが。)

カグラバチの場合「38か月経ってから復讐に動いてる」という部分が、
見事に"103" ⇒ "104"の流れを表しているのですが、

ではそのカグラバチの「第38話」に何が描かれたのかを見てみましょう。

この38話で描かれた象徴的なものと言えば、"これ"でした。

手榴弾はまさに爆発を起こす兵器であり、実際これが転送された
「楽座市」の会場では〝 大爆発 〟が起こっています。

ただ、38に関する話はこれだけではありません。
デービーバックファイト編にも、この数字は登場します。

それは【フォクシーの年齢】です。

デービーバックファイト編で初登場したフォクシーは、このストーリーが
描かれた当時は36歳でしたが、2年後の今は"38歳"になっています。

つまりここにも"103"及び「大爆発」に関係する"38"の数字が
登場するのですが、ではデービーバックファイト編にも、
〝 大爆発 〟は描かれているのでしょうか?

以下がその答えです。

つまり〝 ビッグバン 〟という、キャラの「名前」だけではなく、
しっかりと「言葉」としても大爆発は描かれている、ということ。

さらに、このフォクシーの誕生日は【4月4日】

38と44は前回の記事の『解説の都合上、後でまた紹介する』の
すぐ後に紹介した"カイドウ"の過去に関係する数字であり、

この2つの数字が「地球から月までの距離」を
表す数字であることは、その時に一度解説しました。

つまりその一致点からフォクシーにも"月"が関係していることが
分かるのですが、そのことを伏線として残していたかのように、

この次の物語である「ウォーターセブン編」では
"ミカヅキ"という名のキャラが登場しています。

(エッグヘッド編にも、"三日月形のキャラ"が登場していました。)

ただ重要なのは、このフォクシーの年齢は
「この時点では"36歳"」であること。

つまり作者の尾田さんは、ここのストーリーの時点で既に
『ONE PIECE』内での〝 2年後 〟の設定を考えており、

そこを通過したときに初めて、本当の意味で【フォクシーの価値】
高まるように、デービーバックファイト編を描いたのではないでしょうか?

つまり、そのフォクシーに真の意味での「役割」が与えられるのは
"38"という数字を含んだ"103"の象徴の時期であり、この時期にこそ、
フォクシーは"キャラとしての意味と価値"が与えられるのだと考えています

※この「キャラとしての意味と価値」とは、ワンピースの
 考察でよくある「"〇人目"の考察」と同じような感じです

そのため現在の「エルバフ編」でフォクシーは、上の画像のような
ちょい出しではないほど、印象的に描かれるのではないでしょうか?



前回の記事でも書きましたが、集英社発行の漫画作品における、
象徴としての"101~104"は、時期毎に何度も周回して描かれます。

つまり103で言えば、
数年前の103現在の103で要素が重なることがあります。

そのため、

『デービーバックファイト編/エッグヘッド編』と、
『(エニエスロビー編を含めた)ウォーターセブン編/エルバフ編』は、

【予兆】【本番】のような関係性になっていると考えられるため、
エルバフ編でも、"エニエスロビー編"のような章があると思われます。
(おそらくそれが"巨大な戦い"でしょう。)


さて、この「38」の話はもう少し続きます。

前回の記事で呪術廻戦における「秤 vs 鹿紫雲戦」について解説しましたが
これも、その時解説した通り"103"の象徴が描かれているものです。

ではこの場合においての"103を象徴する時期"が
始まったのはいつなのかと言えば、それは

"181話"「秤 vs シャルル・ベルナール戦」から、
"219話"「宿儺 vs 万(よろず)戦 」の終結までと考えられます。

そして、この「181話~219話」の一つ前と一つ後、つまり
「180話」と「220話」は、それぞれ"場面転換"が為される回であり、

180話は乙骨 vs 石流龍の戦いが決着した回、
220話は羂索が宿儺への土産に天元の即身仏を持ち帰る回です。

この180話まで続いた乙骨 vs 石流戦と、220話から続く羂索のストーリーは
それぞれが"102""104"の象徴が軸となって描かれています。

そのため、その間の「181話~219話」は"103"の象徴であると
考えられますが、この181話~219話の話数は合計で【"38話"】。

つまり、おそらくは「話数の組み立て」時点で既に、
103の要素を取り込んでいるのです。

これで、先ほど「怪物」の部分で紹介したこの画像の意味がご理解頂けたと思います。
これは"第190話"にて描かれたシーンです。(怪物="103"の証明の一つ)


ちなみに、石流が放つ「グラニテブラスト」の"グラニテ"とはフランスの
氷菓子であり、フランス語で「ザラザラした」という意味を持ちますが、

この2人の戦いの後に登場したシャルル・ベルナールは両親がフランス人で
あり、その相手をしたのは呪力が「ザラついている」秤であることから、

乙骨 vs 石流戦の時点でシャルルと同じ"フランス要素"と
"ザラつき要素"が伏線として仕込まれていたことが分かります。



黒ひげ × エネル × ルフィ × 3者ともに共通する雷


さて、ここまで"大爆発"に関することを解説してきましたが、
この「103番外編記事シリーズ」では大爆発の他にも
ギリシャ神話にも度々触れており、

Part1の記事で解説した"メドゥーサ ‐ ペルセウス"の考察や、
"黒ひげと騎士女神アテナ"の繋がりの解説などは、
記憶に新しいのではないでしょうか。

ではPart1からここまで解説してきた「大爆発」に関して、
ギリシャ神話にも同じような要素は登場するのでしょうか?

実は、一つだけあります。

それが【"雷霆"(ケラウノス)】です。

これは、ギリシャ神話における最高神"ゼウス"が持つ「事物」のこと。

この雷霆の威力はすさまじく、軽く振るっただけでも世界を焼き尽くし、
本気で振るえば宇宙すらも焼き尽くす力を持つとされるほどであり、
ゼウスはこの雷霆によってあらゆる「巨大な戦い」に勝利しています。

そのため、この雷霆の持つ「焼き尽くす」「破壊する」という性質は、
まさに"大爆発"という現象と重なるところがあります。

そしてワンピースには、この雷が「神の一手」かのように、
非常に印象的に描かれた場面があります。

それが【ONE PIECE〝 第99話 〟】です。

この場面は「始まりと終わりの街:ローグタウン」において、ルフィが
バギーによって処刑台で首を切り落とされそうになった時、まるで
彼を救うかのように落とされる【"雷"】が描かれたシーン。

ここには、先ほどのケラウノスと同じ"雷"という現象が
非常に重要な要素として描かれています。
(これが無かったら、ルフィは文字通り死んでいたためです。)

さて、私はPart1 & 2を含めたここまでの記事で〝 99 〟という数字が
「何を表しているか?」を、異なる角度から解説してきました。

それはここでも登場し、この"99"という数字が"大爆発"だけでなく
"雷"にも関係する数字として描かれていることは、非常に重要な
意味を持ちます。

99と大爆発の繋がりは前回の記事で解説したのでそちらを振り返って
頂くとして、その解説の延長線上として、99が"白"を表し、さらに
"雷"も表しているとした場合、面白いのは以下の場面です。

エッグヘッド編でのセラフィムとの対峙シーン

この場面においてカクが放っている「白雷」は、
ここまでの話を繋げる一つのヒント。

私がPart1の記事の「白と赤の色の意味」について解説している項目で

❝ シュメール人が太陽の色を白とみていたことよりも、
 【"浄化"】の色が"白"であることが重要 ❞

と書いた理由の証明の一つがここにあります。

つまり、とは【"浄化"】の象徴でもあり、
だからこそ白色と重ねることができる、ということ。

この場面からは、そのような"意図"を読み取ること出来るのです。



ただ、まだ「何を」浄化しているのかについては一度も解説していません
太陽=浄化のイメージはあなたの中にも何となくあるかもしれませんが、
「具体的に何を浄化」しているのかについては、別の記事で解説します。


あなたに覚えておいてもらいたいのは、これら「99」「白(黒)」「雷」
「大爆発」などは全て、"103"の象徴として登場しているということ。

なぜ何度も「103」ばかり言っているかと言えば、ワンピースで現在
描かれている「エルバフ編」では、この103が一つの軸になる可能性が
高いからです。

というか、エルバフ編は「101~104」までの全てが描かれる感じが
あるのですが、その中でも"103"はエルバフ編における「テーマ」や
「設定」などの、"根幹"に関わる可能性がある、と思ったためです。

特に「白 & 黒」と「大爆発」なんかは、エルバフ編を通してこれから
描かれるであろう「巨大な戦い」での主役2人に重なる要素として
登場しそうです。

そして「雷」は、それが能力になっているキャラ(エネル)が
『いつか再登場するのでは』と言われ続けて何年も経ちますが、
もし再登場するなら、個人的にこの"エルバフ編"以外にはあり得ません。

ここで再登場しなかった場合、この先での登場は無いと考えています。

またゼウス繋がりで言えば、ワンピースにもゼウスは登場しており、

彼はエルバフ編の少し前に描かれたクローバー博士の本名、
「クラウ・D・クローバー」や、島雲製造機「雲フト」などの

❝ エルバフ編で描かれそうな「"雲"とそれに関係する事象」 ❞

最たるキャラとして、エルバフ編の最初でも描かれていました。

私は前回のPart2の記事で"ブラックホール"について触れていますが、
ゼウスもワノ国編でビッグ・マムに殺されそうになった時、
ナミによって「情けのブラックホール」をもらっています。

そしてその後の戦いで「うるティ」に"雷霆"を喰らわせていることから、
先ほどの雷=とブラックホールので、少々間接的ではありますが、
"白と黒"の繋がりが描かれているとも取れます。

ブラックホール繋がりで言えば、もし黒ひげが「自身の内部で」雷を作り、それを、攻撃ではなく何かを生み出すため(例えば回復など)に利用すると
考えた場合、ルフィが

『白い姿で、自然発生した雷を掴んで攻撃のために放っている』

 ことの対比として、黒ひげは

『自らの中で雷を生み出し、それを何らかの生成のために利用する』

となるため、「白と黒・内と外・攻撃と回復」など、
二重三重の対比が成立します。

(もしそのような描写が描かれれば、現実の宇宙における
 "悪と腐敗"の「本当の価値と役割」にも通ずるため、
 錬金術などの分野とも繋がりを見出すことが出来ます。)

"悪と腐敗"とは「材料」のこと。
(画像では1番、"土星"に相当。)

そしてもう一つだけ、「ゼウスに関係する要素」として外せないのが、
エッグヘッド編のサターン聖に続き、エルバフ編で登場するであろう
五老星の【十・ピーター聖】です。

©尾田栄一郎/集英社


(Part3②の記事へ続く)


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