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背丈の低いシュラブローズ

8月半ば、パブリックパーク内のローズガーデンの一角。

ローズガーデンのメイン芝生広場をぐるっととり囲む散歩道の一部に、縁石で囲った花壇が設置されています。

そこに勢いよく張り出している、比較的背丈の低いシュラブローズ。ビビッドピンクの小花がいくつも連なった、ブーケのような花房が、縁石からはみ出しているのも、可愛らしい演出に。

所々に置かれているベンチに座ってみると、この低めの位置でモコモコとしたバラの花がより近くに感じられるうえ、眺めやすい。植える植物の背丈って大事なんだなあと改めて実感します。

このローズガーデンは、全体がサンクンガーデン(英語でSunken Garden、日本語では沈床庭園と呼ぶのだそう)と呼ばれる、辺りの土地より沈む込んだ相対的に低めの土地に造られています。

元々の低い土地を利用する場合もありますが、サンクンガーデンを造るためにわざわざ土地を掘って取り除くのは、古くから造園手法の一つです。

サンクンガーデンのメリットの一つは、低い方へと流れる水を集約し、土地の保水性を高めること。

さらにこのローズガーデンは、周辺をグルッと取り囲む背の高い木々がシェルターのような役割を果たしており、バラを暴風などから守るように作られているようです。

ついでに、バラ園を取り囲む石造りの塀も草花で装飾。くっついているシダ類には、雑草的にちゃっかり育っているものもあれば、Adiantumの仲間のように意図的に植えられたと思われるものも。

淡いパープルの花が可愛らしいCymbalaria muralisは、石壁との定番の組み合わせで、ウォールドガーデンや、道路に面した民家の石壁などにも見られます。


パーク情報はこちら⬇︎
Hazlehead Park (Aberdeenshire Scotland):


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