韓国のミュージカル映画「英雄」を見た。気持ちの置きどころがとても難しかった。
韓国映画の「英雄」、在日の先輩が伊藤博文役で出演しているからかなり前から観たいと思ってたんだけどどこで観れるのかがずっと謎で、10月に行くかもしれない韓国でDVDを買うかオモニの謎のパワーを使うしかないかなと思ってたけど、VPNを韓国に向けてネトフリ起動したらあっさり出てきたwww
※韓国のネトフリなので、字幕は韓国語オンリーです。
というわけで観てみた。
以下、あれこれ感想だったり、備忘録だったり。
韓国初のミュージカル映画らしい
ミュージカル映画だと、私の場合はアン・ハサウェイが出演した2012年のレ・ミゼラブルの印象がとても強いんだけど、だからかな〜〜〜〜〜〜〜
なんとなくレミゼを思い出す。バーレスクでもなく、マンマ・ミーアでもなく、レ・ミゼラブル。
事実ベースの話、でもフィクションなので、誰が実在か否かの確認に忙しかった
安重根と伊藤博文以外の人たちは誰が実在なのかフィクションなのか全然分からず、気になるたびに映像止めてググったりして頭が忙しかった。
登場人物が実在の人物か否かは、ここが詳しい。
(すみません韓国語です)
https://namu.wiki/w/영웅(2022)/등장인물
なお、「安重根が伊藤博文を暗殺した」というのは朝鮮学校の歴史の授業で習ったけどその前後関係のことはあまり覚えておらず、閔妃が殺害されたことが伊藤博文暗殺の遠因でもあるなんて全然知らなかったので、「ちょ、マジで」ということが多く、そういう意味でも脳みそが忙しかった。
安重根はヒーローなの?どうなの?
これを読んだ日本人各位がどう感じるかはさておき、私が朝鮮学校で習った安重根は「悪者・伊藤博文を暗殺したヒーロー」だった。
でも、そんな悪者は日本では1000円札の肖像であり、夫(日本人)に「安重根って歴史ではどう習った?」と聞いたら「伊藤博文を暗殺したテロリスト」だった。まぁそりゃそうだ。
高校3年のときに「歴史は国によって見方が変わる、だから朝鮮学校で学ぶ世界史と日本の受験勉強でやる世界史は違う)」と悟りの境地を開いた私には、安重根は朝鮮半島ではヒーローで日本では悪者だというのは「まぁそうですよね」という感じで、それ以上でも以下でもない。
安重根はカソリック
知らなかった!
朝鮮学校で習う歴史だから、宗教的な要素は消したのかもなー。
お母さんの名前が「マリア」だったり、お母さんが最後の方の歌で息子を「トマ」と呼んでいて「はて?」って感じだったんだけど、冒頭からうすうすそうなのか?と思ったんだけど、ググったらどうやら一家はカソリックらしい。トマは洗礼名。
だからどうした?って感じかもしれないんだけど、朝鮮学校だとそういうの教えてくれなかったからさー。
明成皇后の殺害シーンがグロい件
ツイッターで「明成皇后の殺害シーンがグロい」というのを見ていたのでそこに関しては心の準備ができていた。
逆に心の準備がなかったらドン引きしてたかも。
※なお、このツイートを見かけた頃に初めて、明成皇后=閔妃というのを知った。
主演俳優のチョン・ソンファ氏が安重根に似すぎ
もはや安重根の元の顔が思い出せないレベル。
「전 일본을 싫어하지 않습니다. 그리고 일본인을 미워하지도 않습니다.」に全俺が泣いた。
金すんら氏が伊藤博文役ってのが、気持ち的に複雑すぎるんですけど!!!
在日の先輩で、2012年に金剛山歌劇団の公演を観に行った時、特別ゲストで一瞬歌った方で、一瞬にしてその歌声にホレた訳なんだけど、そのすんら氏が英雄に出ていると知ってビックリした。
すんら氏の起用については、韓国語の記事に
とあった。
そりゃそうだ。
日本語ネイティブで劇団四季出身、韓国語でもコミュニケーションできる、ある意味当たり役すぎる。
歌なんか最高だよ? どの役者さんよりもうまかったような気がする
(贔屓目かもしれないけど)
でも、ハルビンで暗殺されるシーンなんかは、知ってる人が殺されちゃうと思うと複雑過ぎた。
すんら氏、一般的には劇団四季出身というのが有名だけど、その前に彼は金剛山歌劇団にも所属していたし、子どもの頃には学生少年芸術団にも選ばれて北朝鮮の地を踏んでいる。学生少年芸術団ってことは、金日成にも会ったんじゃないか?(私が行ったソルマジの前身の団体で、詳しくは知らない)。
彼は朝鮮学校的な文脈でも芸に秀でたエリート。
その人が韓国で伊藤博文役をやってるっていうのも、なんだかすごい時代だわ。
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