すんご

紡ぐ

すんご

紡ぐ

マガジン

  • 読書感想文

    読書感想文をまとめました。

最近の記事

  • 固定された記事

『コンビニ人間』を読んで

皆が不思議がる部分を、自分の人生から消去していく。                            -コンビニ人間 就活生の私は替えがきかない「何者」かになりたい。 具体的なイメージとして、マニュアルでは対処できない、その人の「個」を存分に活かした仕事がしたい。 気づけば誰しもが「普通」と考える価値観が根付いていた。 「将来はコンビニのアルバイトで生計を立てたいです。」と語る若者に会った場合、訝しげな視線を向けてしまうだろう。その考えは「普通でない」と生きていくうち

    • 蚊に刺された時の話

      子どもの頃、蚊に刺されたらムヒを塗るのが嫌いだった。 でもムヒを塗らないと痒みは治まらない。 でもムヒを塗りたくない。 そんな時に 痛くなるまで掻け毟れば、痒みが痛みに変わるのでは と思いついた。 痒みより痛みの方がマシであると。 自称「平成のコペルニクス」の私は、ムヒを塗らずにがむしゃらに掻きむしり続けた。掻いて掻いて掻いて。 気持ちよかった。痒いから掻く。人間の本能に忠実に従った行動。 ムヒを購入するためにはお金がかかり、塗布したところで効果が発揮するまで痒い状態は

      • noteの1600字とesの400字

        私は書きたいことを端的にまとめることが苦手。 長い文章をnoteで書くのは、一見億劫そうに見える。 しかし書き始めてしまえばどうってことない。 一方短い文章であるはずのesには頭を悩ます。 noteで主に小説を読んだ感想を1600字程度の文章を挙げている。 感想を書くのに1600字も費やされる。 esの書く内容は自分の過去についてである。 それも400字で。 ビジネスの場は、“Time is money”なので、要件を端的に伝えることが求められるらしい。短くまとめなけ

        • この世には3種類の人間がいる

          2人組を作る時に、 何をしなくても相手が自然と決まる人 相手を探す人 最後まで余った人同士で組むことを厭わない人 2人組をすぐ作れる人と作れない人の差って何だろう。学校は、肝心な上手く生きるためのスキルを教えてくれない。私はそこが知りたいのに。 2人組を作る機会は多い。 今まで経験したのは、テニスのダブルスのペア、キャッチボールの相手、体育の時、修学旅行のバスの座席、テーマパークのアトラクション時などなど。幾度となく頭を悩ませてきた。 その一瞬で友達の上下が垣間見えるのが

        • 固定された記事

        『コンビニ人間』を読んで

        マガジン

        • 読書感想文
          7本

        記事

          話術

          一時期、DaiGoさんのYouTube・ニコニコの配信を漁っていた。 今思えば、熱狂的な信者、もしくは洗脳されていたのかもしれない。 なぜかと言うと、彼の話し方が私を離さなかった、虜にしたからである。 ①早口でまくし立てる 情報を与える時は、とことん相手を情報の海に溺れさせる。最も強調したい主張の時に、敢えてテンポを落とすことで、話にメリハリを付ける。 ②主張→具体例 話し方の基本。特に具体例で相手を掴む。 〜大学の〜教授の研究で、〜人を対象にし、〜をしたところ、〜%

          『アイデアのつくり方』を読んで

          1.なぜこの本を手に取ったか 「アイデアを形・サービスに落とし込み、提供する」仕事を志望している私にとって、読む優先度が高い本であった。 過去の体験を振り返り、以上の考えに行き着いた。しかし私が過去に体験した、「アイデアを形にした経験」は思い出補正がかかっている。アイデアを出そうとすれば、出せる人だと思い込んでしまっている。自己陶酔。 この先、少なくとも数年後には、常にアイデアを出し続けなければならない状況に身を置きたい。いつまでも過去の栄光にしがみつき、経験を積まないで

          『アイデアのつくり方』を読んで

          才能に目覚めてみました/ストレングス・ファインダー

          私の資質は以下のように診断された。 ①最上思考 平均ではなく、優秀を目指す。持って生まれた才能を最大限に利用したいと考えている。 ②共感性 周囲の状況、人の感情を察知することができる。他の人が言葉を探して苦労しているとき、適切な言葉や適切な言葉のトーンが自然に出てくる。 ③ポジティブ 人をよく褒め、微笑みかけ、どんな状況でも常にポジティブな面を探す。ユーモアの精神を失ってはならないと考える。 ④未来志向 水平線の向こうを目を細めて馳せることを愛する。未来に何ができるか

          才能に目覚めてみました/ストレングス・ファインダー

          『嫌われる勇気』を読んで

           読み終わって、すぐにnoteに何かしら残したいと思い、書き始めた。  私は就活を控えている大学3年で、ここ最近自己分析に明け暮れていた。私の過去の経験をもとに、承認欲求に支配された人生を送っていたことがわかった。この時点では承認欲求が原動力になるなら、承認欲求も悪いものではなく、常に勝負の世界に身に置ける誇り高き戦士であるように思えた。しかし忙しい人向けに自己啓発本の内容を簡単に紹介する動画が「アドラー哲学は承認欲求を真っ向から否定する」と紹介していたことを思い出し、自己

          『嫌われる勇気』を読んで

          『もういちど生まれる』を読んで

           朝井さんの作品は怖い。なぜなら皆んなが感じている誰も口にしようとしない、いわゆる禁断のあるあるを的確に突いてくるからだ。読み始めたら一気に読んでしまうが、読み終わった後の疲労感が尋常でない。放心状態が続く、そんな感じ。まさにその放心状態の最中に、感想を書き残したい。  この本は短編小説であり、作中の主人公は全員19歳や20歳で4年生大学の学生、専門学生、美大生、浪人生と、異なった境遇の人々を描かれている。読み終えて、4つの重い重い感想を持った。  1つ目は、子どもの頃に

          『もういちど生まれる』を読んで

          『白いしるし』を読んで

           この本を最後まで一文一文を追って、読み干すことができて良かった。  直球恋愛小説を読んだ経験はあまりない。恋愛小説を毛嫌いしていたため、背表紙のあらすじを見て、棚に残したままにしておいた。しかし読み終えて、外出自粛の恩恵を享受することができたと思っている。それくらいの権利はくれ。  登場人物全員が誰かに盲目的に恋をしていた。「盲目的に」との表現がありふれており、陳腐なものに思えてしまう。それ以上に彼らはその一瞬一瞬をかけて恋をしていた。  人が恋に落ちる導入なんて、どうで

          『白いしるし』を読んで

          行きつけの茶店を作ろう!

          「いつもの」で通じてしまう喫茶店が欲しい。 トーストをサービスしてくれるくらい常連になるのが目標。 どうしていつの時代も、主人公キャラは行きつけの喫茶店かバーがあるのだろうか。しかも大抵はマスターと仲良く、看板娘と色恋沙汰が起きてしまう。ずるい。猛烈にずるい。「アイスコーヒーで」の8文字を「いつもので」5文字で通じてしまう。主人公キャラは環境にも優しい。天は五物くらい与えてしまっている。 私は行きつけの店がない時点で、助演か取り巻きかモブキャラである。どちらかと言うとモブ

          行きつけの茶店を作ろう!

          100日で何ができるか

          100日後に死ぬワニが先日死んだ。 感想は以下の3つ。 ①ワニくん Rest In Peace ②100日過ぎるの早い ③自分はこの100日で何をしていたか 歳を重ねるごとに時が経つのが早くなる。 私の大好きなラジオ番組の冒頭では、月に1回は必ずこの話題に触れる。彼らは40代であるため、私よりもずっと時が経つのが早く感じるだろう。 この100日で私は何をしたか。 ワニくんはバイトを始め、恋をし、バイトを変え、恋を実らせ、友達と幸せに暮らし、命を救った。ドラマ性のある生

          100日で何ができるか

          レトロ

          デロリアンがあったら 過去と未来どっちかに行けるなら 私は間違いなく過去を選ぶ。 50年代〜90年代にタイムスリップしたい。 今と違って便利すぎなかったから。 携帯電話がないため、好きな子と連絡を取りたい時は自宅の固定電話に掛ける。 家の電話番号を覚えたかった。 その子の親御さんが出て、びっくりしてみたかった。 ネットがないため、お店の情報は全くない。 ぷらっと入ったお店が美味しい体験をしてみたかった。 口コミに気にせず、自分が美味しいと思ったものを「美味しい」と言

          現代社会のカモ

          私は影響を受けやすい 幼い頃からずっとそう 孫悟飯に憧れて学者 古美門研介に憧れて弁護士 大門未知子に憧れて執刀医 範馬勇次郎に憧れて霊長類最強 になりたかったり 今は尾花夏樹に憧れて毎日料理をしている 人の心が商品となる現代社会において 私はうってつけのカモ 好きな芸能人が身につけている服のブランドを漁り、紹介している便利グッズを購入し、期間限定ものにめっぽう弱い。 しかしそのおかげで人生を楽しめる 今までいろんなことに手を出すことができた。 それらの多くは、

          現代社会のカモ

          承認欲求

          永遠に満たされることのない欲求 大学に入学してから、承認欲求が増した。 理由は2つ。 関わる人が増えた。Instagramを始めた。 関わる人が増えると、人と自分を比較する回数が増える。 例えば、あの男より私よりイケメンだ。あの子は私より頭が良い。あの人は私より友達が多い。など。 大学に入り、毎日誰かと比較する生活。 優越感を味わいたい。あの人に下と見られたくない。他人の目を伺って暮らす生活。 日本人は周りの目を気にしすぎていると言われる。私も生粋の日本人であると再

          承認欲求

          生きてるだけで、愛。

          この世の全てを包み込めたらいいのに 感情を出すと面倒臭いと思うようになったのは、いつからだろう。 母親と喧嘩した時も、母親の怒りが冷めるまで全て言うことを聞くイエスマン。 感情をぶつけると、体力を使う、相手が反発する、また体力を使うの繰り返し。 人間味がないねと言われたことがある 人間味ってなんだ。本能に従い続けるのが人間なのか。理性があるから人間なのではないか。抱いた感情を我慢できるからこそ、人間なのではないだろうか。なら人間味の言葉が表す意味ってなんだ。 感情

          生きてるだけで、愛。