追伸を最初に
まあ、いいや。で済ますことができたのでそんなに厄介ではないみたいである。
それから、“ネジ“よりも“ねじ“のほうが“ねじ“っぽくて良い。もし「ねじまき鳥クロニクル」が「ネジまき鳥クロニクル」であったら、僕はそれを読まなかったのかもしれない。もちろん嘘だけど。
これは、日曜日にねじを巻いた僕が月曜日に書いたものになる。一応書いておく。昨日が木曜日で、今日が金曜日な時に読んだ場合に備えて。
ねじを巻くべきでないときに、巻いてしまうというのは、ねじを巻くべき時に巻くことができなくなってしまう。
ワタナベ君(ノルウェイの森の主人公)は日曜日にねじを巻かないので、僕も日曜日にはねじを極力巻かないようにしている。(ワタナベ君がそうだからといって僕がすることに特に何か意味があるわけではもちろんないし、いつも同じようなことを言っている気がするけれど。)
しかし、どうしても日曜日にねじを巻かないといけない時だってある。そしてそれが僕にとっては昨日だった。昨日が日曜日であるということは、今日はもちろん月曜日である。昨日が日曜日だったのに今日が月曜日じゃなくなってしまっていたら、それは少し困ったことになる。昨日が本当に日曜日だったのか自信がなくなってしまうから。
とりあえず、昨日が日曜日で今日は月曜日だ。
僕は昨日結構しっかりねじを巻いたもんだから今日はねじをほとんど巻いていない。ほとんど巻いていないということは、少しだけ巻いてしまったということになる。この“少しだけ“が結構厄介なのである。
昨日ねじを巻いたからは今日はねじを巻かないことに決めたわけだけれど、今日は月曜日なので本当はちゃんとねじを巻かないといけない日なのである。
ねじを巻かないときは徹底してねじを巻いてはいけないし、ねじを巻く時はしっかりねじを巻かないといけない。巻くべきではないときに巻いてしまったことで、巻くべき時に巻くことができなくなるのは、色々と困ったことになったりする。これは僕が今日はねじを巻かないといけないと決めたからそうなったわけだけれど、ねじをずっと巻き続けられるほど僕は優れていない。そして、特に優れていたいとも思わない。多分。
本当はちゃんとねじを巻かないといけない日にねじを巻かないというのは(つまり、月曜日にネジを巻かないというのは)「ねじを巻かないといけない」の残り香のせいで、どうしても「ねじを巻かないといけない」となってしまう。だけど、僕としては「んー今日はねじを巻かないって決めたしなぁ」となるわけで、そうなると「じゃあ、しょうがないからちょっとだけ巻くかあ」となってしまうのである。
というわけで、ねじを全く巻かない日が1週間のうちでなくなってしまう事になる。それは結構厄介なことだと思う。次の日のスタートが微妙な感じになってしまうから。ねじを全く巻かなかった次の日というのは、「しっかり巻くぞ」という気持ちになる。
だけど、ねじを全く巻かなかった日を作れず、ちょっとだけ巻いてしまった次の日は「しっかり巻くぞ。でも何だかなあ」となってしまったりする。
まあ、いいや。