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格闘技と音楽、hip-hop
音楽を嗜むことは、格闘技を嗜む者にとって多くのメリットがある。
ことテコンドーに関してはより顕著だと思う。
ステップを多用するスポーツ、格闘技は数多くあるが、なかでもテコンドーは際立っている。
昇級の課題に12種類のステップがあり、とにかく白帯の頃から踵を地面につけずに動き回ることを学ぶ。華麗なステップこそがテコンドーの代名詞と言っても過言ではない。
「蝶のように舞い、蜂のように刺す」はボクシングだけでなくテコンドーにも当てはまるのだ(元世界王者のファン・スイル師範はその昔シュガーレイ・レナードのステップを取り入れていたらしい。※wikipediaに書いてました。)。
ステップを踏むことはすなわちリズムや拍子を掴むことだし、そもそも型の評価基準に「リズム」があることから、テコンドーはリズム感をとても重視していると武道であると言える。
師匠である須賀先生はドラムを嗜むし僕もギターを弾くから、昔から練習のなかで拍数やリズムを意識した教え方をされていたことが多かったように思う。(裏拍で攻撃を当てるためには?という切り口で教わったのは須賀先生以外いない)
音楽で鍛えたリズム感はそのままテコンドーに活かすことができるので、「音楽をやっている人間はテコンドーが上手」というのがとりあえず僕のざっくりとした主張だ(極論)。
音楽の中でも、HIPHOPはまた違う観点から格闘技との共通点がある。
それは格闘技とHIPHOPの両方が、「持たざる者が駆け上がる手段」のひとつであるということだ。
マイク一つ、拳一つで、文字通り人生を変えることができるエネルギーをもった競技、文化が格闘技とHIPHOPだ。
社会階層のどこに産まれようが、学歴や家柄も職歴も何一つ関係がない。頼るところは己のみ、という潔さがどちらにもある。
そして、どことなく孤独の影が見え隠れするところも(テコンドーは余計にそうかもしれない)共通事項だと僕は思う。
最近夜中にトレーニングしているジム内に延々とエミネムとZeebraが流れているせいか、格闘技とHIPHOPの親和性について考えた次第です。
蝶のように舞い蜂のように刺すと言えばこの曲しかない