大好きなおかずをめぐる父子の戦いと、献立問題。
読みに来てくださり、ありがとうございます。
夕飯の献立を考えるのが、実は苦手なゆにです。
慣れたとはいえ、面倒だなって思っちゃいます。
夫が飲み会で不在の夜。
夕飯の献立は、息子たちの好きなものを中心に献立を考えます。カレンダーに夫の飲み会の予定が入っていると、息子たちはあれやこれやと食べたいものを考えてくれるのです。
「お母さん、今日はおとといの夕飯のおかずがいい」
そう言われたとき、私はきょとんとしました。
「いいけど。この前食べたばかりだから違うのでもいいんだよ」
暗に「ちがうものにして」という気持ちを込めて、提案してみました。しかし、息子たちは首を横に振ります。
「ううん、あのおかずがいいの。この前あんまりたくさん食べれなかったから」
そこまで言われたので、私も2日前の夕飯を思い出します。確か、メインの鶏むね肉のおかずを大皿に盛ったから、各自で取り分けたんだっけ。そういえば、ご飯大盛の茶わん片手にがっついてたデカい人が1名いたような。ブルドーザーのように平らげていた気がする。
「ホントだ!お父さんがすごい勢いで食べちゃったから、確かにあまり食べれなかったね」
私は気づきました。子どもたちが空腹を満たせなかった原因は夫だと。あの日は十分な量のお肉を用意したはず。出来上がったおかずを一人分ずつ分けて皿に盛ろうとしたら、帰ってきた夫に大皿で盛り付けてほしいとリクエストされたんだった。あんまり考えずに大皿でドンと出したら、夫がかっさらっていったのです。
「お父さん、容赦ないから困ってるんだよね」
「お父さんいないときは、お腹いっぱい食べたい」
子どもたちはご飯どきの夫を、目の敵にしているようです。
とにかくわが家は鶏肉が大好きなので、食卓に並ぶ日は激しい争奪戦が繰り広げられます。争いが起きないよう私がちゃんと一人ずつ盛ればよいのです。しかし、大皿にどんと盛り付けられた料理が大好きな夫は、自ら大皿を出して盛り付けようとします。特に争奪戦が予想されるメニューほど、夫が大皿を主張する傾向があるのは、きっと気のせいではないはずです。夫は大人だから、息子たちに比べて箸や食器の扱いに長けています。大皿からガツガツ食べて、息子たちとの争奪戦を制しようとしているに違いありません。
話が逸れそうなので元に戻します。
息子たちからすると、大きなライバルがいない、待ちに待った状態。この機に、どうしてもお腹いっぱい好きなおかずを食べたいようです。
「わかった。鶏むね肉のおかずにするよ。むね肉買ってくる」
「やったー!おやつ我慢して、お腹すかせておくね」
息子たちは、心から楽しみにしてくれているようです。かわいい息子たちのお腹を満たすために、私もやる気になります。美味しいおかず、作ってあげるね。
と、ここでふと考えました。
今後の夫の健康を考えると、あんまり食べ過ぎるのも良くないのでは?息子たちのこともあるし、家のローンもあるから、少しでも長く健康でいてほしい。がっついて食べるのは元気な証拠。でも、だからと言って体型が横に大きく成長している点は、看過できません。年齢的に、どう頑張ったって縦に成長するわけがない。本人に自覚がない以上、私がコントロールするしかないのです。
野菜のおかずをもう一品増やすべきか。私が用意するのが面倒くさいけど、がっつく食事の内訳を少しでもヘルシーにしたほうがいいかもしれません。献立、もうひと工夫が必要です。
とはいえ、あからさまにメインを減らすとクレームが来そうなので、対策を考えないといけないですね。果たして、野菜を多く食べさせる方向に上手く舵を切れるでしょうか。
父子のおかずをめぐる戦いだけでなく、私の献立の戦いのゴングも鳴ったようです。