枝豆とビールに囲まれて

知り合いから枝豆をもらったといって、
近くに住む祖母が塩茹でしてから持ってきてくれた。

この茹だるような暑さに、絶妙な塩気が沁みて、
ついもうひとつ、と手が伸びる。

そんな様子を見た祖母が、
Judyちゃん、昔はお豆さん嫌いだったのにねえ、と笑う。

たしかになあ。

実はいまも豆類はそんなに好まないのだけど、
枝豆は最近すっかり好物になった。

なんてったって、この甘味と塩気のバランスがいい。

そのうち豆ごはんも美味しいと思えるようになるんだろうか、なんて考えながら
またぱくり、口に運ぶ。

これは、せっかくだから何か飲みたいなあ、と冷蔵庫を開けたら
ホワイトビールの缶が控えめにちょこんと腰掛けていた。

もともとビールは苦手なのだが、
これまた最近ホワイトビールだけはおいしく飲めるようになってきたので、
調子に乗って買っておいたのだった。

ホワイトビールに枝豆。
いわゆるTHE・ビールはまだ苦いなあと思ってしまうのだけど、
ちょっぴり変化球で楽しんでみるのもありかな、なんて。

こうやって、もともと苦手だったけど、歳を重ねたら愛せるようになったものたちに囲まれてみると、

大人になるのも悪くはないよねえ、としみじみ思ったりするのだ。