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夫婦喧嘩で明かされる私の本性

今朝、夫とちょっとしたことで空気が悪くなった。


「簡単に言わないで」


というその言葉に、私はむっとした。


「簡単になんて言ってないんですけど」

「何回か既に話していますよね?」

「わかっていた話ですよね?」


と出てくる口は出さない

心で吐き出す言葉の数々。


そしてその想いとともに

ベッドに繰り出すパンチの雨。


ベッドにパンチを打ちまくりながら

心の声の奥からこっそり聞こえる言葉は


「私だってこんなお願いしたくてしているわけじゃない」

「こんなことで頭を下げるなんて

 わたしにとっては苦痛でしかない」


という王様な私。


悔しいのだ。こんなお願いするのは。

これくらいのことをなんで自分だけで対応できないのか。

わざわざ夫にお願いしないといけないのか。


どうでもいいプライドなのだ。

そんなくっだらないプライド捨てて

「そんなつもりはないんだけど、ごめんね~

 ありがとう♥」

と笑顔でかわせばいいのに、できない。


そしてさらにできないこと。

それは・・・・


「さっきは『簡単に』なんて言って

 悪かった、ごめん。

 ほら~涙出てるじゃん」


「別に泣いてない」


そう、謝罪を受け入れられない。


謝ればいいってもんじゃないでしょ?

という気持ちと

「そんなことで泣いている自分がバレている」

のが嫌という気持ち。


謝ってきたのになんで、「別に・・・」という塩対応。



なんで???



『なかったことにしたい』

『そんなことで傷ついたって思われなくない』

『そんなことで私は傷つかない』

『私は弱くない、強いんだ』


「ごめんね」って言われて

それを受け入れたら、

私がそれで傷ついていたことになるやん?

それが嫌やねん。



できない、できない、できない。

だって悔しい、だって情けない。


夫に頼まないといけない自分が、

そして

夫の言葉で傷ついた自分が。


ともかく嫌。


こうやって今までも

何かあっても「なかったこと」にして

「私はそんなことくらいで傷つかない」って思ってきたけど、

それは大嘘で


怖くて自分の傷口すら見ることができない小心者なんだな。

相手に頭を下げることすらできないのも

自分が負けた気分になるからなわけで、

これまたやっぱり小者だ。


ぐぬぬぬぬ・・・・








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