脳内対話 13日目 私は風が強い雨の日は高確率で傘がおちょこになる。 風の読み方が分からない。 コツを掴んだと思った瞬間、思わぬ方向から風が吹いてきて信号の真ん中でおちょこ傘になったりする。 でもこないだ 前を歩いてる人の傘が右側の骨が3本も折れていてアートスティックな傘になっていた。 しまいには、傘のヒダをまとめるヒモ部分が襟首の中に入って首に水が滴っていた。 こっちが少し切ない気分になった。 昨日もおちょこ傘になっている人を3人見た。 あの、元に戻そうと奮闘しつつ恥じ
脳内対話 12日目 26歳最後の1日を過ごしているというのに、 年相応の自覚が持てない。 思ってた20歳と違かったとか、 思ってた社会人と違かったとか、 そういう次元ではなく中身が外側の年齢に追いつけていない。 昔とは違う思考を持てたり、 終電逃してタクシーで帰っちゃったりはするのに、 内側のものは永遠に時が止まっている感覚。 少しづつ変化しているのは分かる。けど、 外側と内側で流れていく時の速さが違う。 27歳 目前でそう感じているということは 外側の年齢が重なって
脳内対話 11日目 “恐れ入りますが、 引き続きよろしくお願いいたします。” 丁寧にし過ぎるが故によくよく考えるとおかしな日本語になっている、届いたメールの最後の一文。 社会に出て働く上で謙遜し過ぎる敬語って逆に、 心がこもっていないように感じる。 なぜメールではカチカチした言葉で連絡し合うのか。 実際に会って話すとカチカチ言葉は砕かれていくのに、その後メールに戻るとカチカチ言葉。 カチカチ言葉がなくなる会社、社会はくるのか。
脳内対話 10日目 CAさんは飛行機の中で私たちに従順なサービスをする。 CAさんと乗客の絶対的な関係地位。 でも、私たちがトイレなどで席を立って、休憩室の前を通るとCAさんたちはスナックを食べながら雑談をしている。 その時、同じ人間なんだと思った。 なんだか素の人間を垣間見た気がした。 同じ飛行機の空間の中で、座席の前ではCA、休憩室では制服は着ているけど1人の人間。 1.5m立っている場所が違うだけで素の人間を感じられるって面白い。
脳内対話 9日目 お家でゴキブリに遭遇することが嫌な人がほとんどだと思う。 私も出会いたくなくて 恐怖心と共に1人暮らしをしている。 でも、人生で害を与えられたことは1度もない。 人間だとしたら害を与えられたり、 話し方に嫌悪感を抱いて嫌いになることはあるけど、 存在しているだけで嫌われるってどんな気分なんだろう。 もしかしたら あっちも遭遇した瞬間に命を狙われるし、目があっただけで嫌われるし、人間と出会うことを私たち同様に あちら側も恐怖心と共に生きているのかも。
脳内対話 8日目 夜の東京タワーを間近で見ると笑いが込み上げてくる。 何故なのかは自分でも分からない。 綺麗で圧倒的 存在感なのにひょこんとその場に佇んでいる姿にくすぐられている気分になる。 微笑みとか笑顔とかではなく、 身体の底、腹の底からの笑いが込み上げてくる。 人間 綺麗な物を見た時に 涙がでるか、笑いが込み上げてくるか 2つの反応があるのかもしれない。
脳内対話 7日目 私は“疲れがとれた”ことを“疲れがとけた”と言う。 疲れがとけたと言うと指摘される。が、 とけたの方が疲れがゆっくりと消えていくように聞こえる。 疲れってスパッと消えていくというよりは 徐々に流れ消えていく気がしている。 漢字の正しい解釈ではないかもしれないけれど、 “疲れが解けた” ではなく ”疲れが溶けた“ の方がしっくりくるように私は感じる。 ”疲れがほどけていく”のではなく”疲れが流れていく“ 感覚。 言葉の正しさも大切だけど、言葉を感覚で使
脳内対話 6日目 映画を見てる時や辛い時 涙が出そうになるのを 我慢すると胸がきゅーっと苦しくなる。 あの現象はなんなのか。 胸が苦しいという言葉がそのまま実体験になる。 悲しいという気持ちと身体は繋がっているのか。 涙は出ないけれど身体に悲しいということを伝えなきゃと血管たちが心配りをしてくれてるのか。 涙は出ていないのだけれど、 胸がきゅーっとなる現象を体感すると 私は今 悲しいんだと気づく。
脳内対話 5日目 この間 友人が“旦那さんから与えてもらってばかりで何も返せていない”と泣いていた。 その言葉は ネガティブな言葉に聞こえる反面、 そこまで愛されていると感じられていることが、 この上ないポジティブな気持ちなんじゃないかと思った。 何も返せていないと思わせられる人間になってみたいと泣いている友人の隣で思ってしまった。
脳内対話 4日目 私はあとでやろうと思ったことや 買おうと思った物をリマインダーする癖がある。 リマインダーのアラーム通知で ”そうだった、やろうと思ってたんだった。“ と、リマインダー設定した瞬間の記憶が蘇る。 だが、このリマインダー魔のせいで 記憶力を低迷化させてしまっているのではないかと、ふと 恐怖に襲われることがある。 けれど、 リマインダーせずにやることを忘れる自分を想像すると恐怖心からリマインダーをせずにはいられない。
脳内対話 3日目 またラーメン屋で髪をくくってしまった。 ラーメンが好きなわけではないのだけれど、 飲んだ後にラーメンを食べるようになってしまった。 ラーメン屋で1人 女性が髪をくくり、 背筋良く麺をすすっている姿が本能と理性が混ざった姿に見えて格好良いと感じる。 大人の格好良い女性に憧れて ラーメン屋に吸い込まれている時点で 私はまだ、格好良い女性にはなれていない。
脳内対話 2日目 NetflixやYouTubeなどの動画媒体を1.25倍や1.5倍などの倍速で見てしまうことが増えた。 みんなが泣けるという映画などで泣けない自分がいた時に倍速な故、感動出来ない自分がいるのかもと感じた。 もし、そうだとしたら 実施に生きている私たちが倍速で動いたら 感動や心の揺さぶりが減るのではないかと思うと生き急ぐことが逆に勿体無いことなのかもしれない。 でもインプットへの時間が足りない圧迫感で倍速で見ることを辞められない自分もいる。 何に急かされ
突然はじめることにしたNOTE. 私はよく脳内の自分と対話をする。 人と話すよりも脳内の自分と話している時間の方が多いことに最近気づいた。 その対話は1人時間が多いからではなく、 逆に たくさんの人と関わり始めたことで脳内対話が頻発するようになった。 今日の脳内対話 1日目 なんで毎日を繰り返して生きているんだろう。 っていうとネガティブに捉えられがちだけど、 ただ単純に疑問として沸いてきただけ。 砂糖ってなんで甘いんだろうと同じサイズ感の疑問なのに深く捉えられると困る。