アロニアって何?vol.2 その果物、変り物につき

 前回投稿(https://note.com/sunfarmizumi/n/n75be3ed7609c)で、「ちょっと変わったものが大好きな」樋口紘一と、アロニアベリーとの出会いをお話しました。今回は、「アロニアベリーのどこらへんがちょっと変わっているの?」という疑問にお答えします。(疑問を自分で投げかけて自分で返信してるだけなのですけどね。)

 まず皆さん、ベリーと聞いて真っ先に思い浮かぶものって何でしょうか?

ベリーいろいろ

 恐らくですが、上のイメージにあるような果物が思い浮かんだ人が多いと思います。ブルーベリーやラズベリー、人によっては苺(ストロベリー)を挙げる人も多いでしょう。アロニアは、これらのベリー類と、ある部分でよりニッチに、ある部分でより特化したものなのです。

 アロニアを売っていて良くお客様に間違われる代表格として挙げられるのが「ブルーベリー」。彼の凄いところは、なんといっても美味しさ。生で食べても美味しいですよね。アメリカやオーストラリアなど、大規模農業で生産が為されていますから、輸入物であれば比較的安価な点も彼の強みです。

 ラズベリーは、これは私の主観ですがパンケーキや洋菓子など、加工食品との相性が抜群な果物ですよね。品種にもよるでしょうが、甘さと酸っぱさをバランス良く持っているというのは、非常に加工向きな食材といえます。

 苺に関してはもう説明不要でしょう。日本の方は苺が大好き。ケーキは勿論、いちご狩りもシーズンになると凄い観光資源のひとつですよね。ちなみに新潟では「越後姫」というブランドを前面に押し出しておりますが、全国的にメジャーではありません。それは何故か?越後姫は美味しさを追求した品種で、水分量が多く果肉が凄く柔らかいのが特長です。これは一方で流通にとってはデメリットで傷みやすかったりちょっとした衝撃で形が崩れるなど、越後姫食べたきゃ新潟に来い!と言わんばかりの強気なブランドなのです。

 説明不要と称したのに一番長くなるとはどういう事なのだ!(This is 郷土愛)

 気を取り直して、ではアロニアは、上記3種のベリーとどこが違うのか?どこが優れているのか。それはズバリ!身体に良い部分が詰まっているところです!

 抽象的ですよね。具体的にどう身体に良いかというと、昨今では認知度が高まった「ポリフェノール」、これには抗酸化作用があると言われていますよね。この解釈に間違いはありません。ただ実はポリフェノールって、物凄く沢山ある「色素や香料の総称」という事を知っていましたか?

・お茶に含まれるカテキン

・柿の渋味であるタンニン

・大豆のイソフラボンなどなど

 昨今の健康番組ブームの中、聞いた回数は1度や2度ではないはず。これら全てポリフェノールの一種なのです。

 アロニアは、そのポリフェノールの中でもアントシアニンが非常に豊富に含まれている果実です。他社さんや自社で分析した値でも、ブルーベリーの3倍以上のアントシアニンが含まれている事が分かっています。

 アントシアニンがどう身体に良いのかというと、代表的なものは『眼』ですよね。眼精疲労の回復に効果があると言われています。あと肝機能を向上させたりする効果もあります。

 その他にも食物繊維が豊富なので、整腸作用もあったりします。食物繊維はバナナの6倍なんて言われています。こんな良い事づくめで同じベリー類、何で知名度が低いの?

 それは我々売り手の努力不足に他なりませんが、あまり自虐的すぎるのも良くないと思うので客観性を持ってみると、結論

美味しくないのです

 味覚って人それぞれで、美味しい美味しくないの判断は主観によるものです。例えば私は酸味が苦手な人間なので、梅干しが食べられません。何故嫌いなのか?と人に問われても、物心ついた時から嫌いなのだから説明のしようがない。その他には塩味・甘味・苦味・旨味が代表的な味覚です。

 アロニアはこの5原味に含まれない『渋味』という特徴を持っています。これは昨今の研究としては、辛味などと同様、味覚ではなく触覚に含まれるもののようです。渋柿などを食べた時に口に残るキュッとした感じ、アレです。渋柿なども渋を抜いて食べるように、渋味というものは、一般的には受けの悪いものであるという事ですね。

 上述した3種のベリー類は、形はどうあれ全て美味しいのです。アロニアとの決定的な違いですよね。でもアロニアだってれっきとした果物です。渋味だって立派なアロニアの特徴!そこを否定せずに美味しく加工するのが、生産者であり、メーカーであり、販売者でもある(=6次産業化)サンファーム泉の使命です。

 今回は少し長くなってしまいましたね。次回は何を伝えましょうかね~。それでは、また。




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