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手を繋いで。

この記事を書き始めるまでに40分かかった。

昨晩はSNSのフォロワーさんと新橋でお酒を飲み、解散した後はサウナに入り寝たのが深夜2時頃。

5時半に目覚め、ダラダラカプセルホテルの布団で過ごして今この状態。

「今日何しよう」

「サウナは何時から入ろう」

「朝ごはんは何食べよう」

「どんな記事を書こう」

「どこのスタバ行こう」

「昨日お会いしたフォロワーさん素敵だった」

「寝不足だしまだダラダラするか」

「3日家空けてるけどバナナ腐ってないかな?」

わたしが考えてることなんて、こんなもの。
世界80億人の中の、本当に小さな小さな
ちっぽけな朝の思考。

どうでもいい。。

わたしが何を考え、何時から行動し、いつ家に帰るかなんて、80億人は気にしていない。
自由だ。

朝目覚めて、呼吸し、顔を洗い、呼吸し、朝散歩し、呼吸し、ダラダラSNSを見て、呼吸し、
呼吸し、呼吸し、呼吸し、、、、


仕事を辞めてから色々考える。


考えて、何も行動していない。


そしてまた考える。


それを繰り返す。

そんなことをしてると、改めてこれまでの
自分の人生を振り返ってしまう。。。。



わたしの人生はドラマや映画漫画にはできない。
いたって普通。

自衛隊の父、専業主婦の母、兄が2人、
そして3男として生を宿した私。

ランドセルや洋服おさがり、ゲームやおもちゃも兄と同じもの。でも、貧乏だったわけではなく、欲しいモノは大抵買ってもらえた。

家も新築一軒家で、兄弟3人にそれぞれ部屋が与えられた。今思うと相当裕福な暮らしだったと思う。

小学生、中学生、高校生。
普通に楽しかった。嫌な思い出がほぼ無い。
これって凄いことですよね。

まわりの人達がイジメられているのはたくさん見てきた。学校という狭い空間で起きる自然現象。
ただただ見ていた。

何故か私は一度もイジメのターゲットになったことがない。気づいていなかっただけかもしれないけど、ストレスなく学校生活を過ごしていた。

大学生

そこから普通が崩れ始めた。


生徒数が一気に増えさまざまな人達が集う大学。
わたしはその場所で思いっきりデビューに失敗した。今まで通り何もしなくても友達はできると思ってたし、それが自然の理だと確信していた。

でも全然ダメで、友達と言える人は大学5年間で1人もできなかった。その時から私は考え方が歪んできた。

「なんでコイツらに合わせないとダメなの?」

集団が苦手。

初めて自分のことがわかりました。

わたしは皆でワイワイガヤガヤが苦手。

人に合わせるのが苦手。
愛想笑いが苦手。
先輩に媚びを売るのが苦手。
サークル室で仲良しごっこするのが苦手。

大学生で急に冷めてしまった。
頑張って自分を演じるのに疲れてしまった。

ちょうどその時、彼女とも別れ
アルバイト先ではイジメられ
「すべてが嫌になった」

初めて人生につまずいて、それを認められなかった。現実から逃げようとした。

大学行くフリをして電車にただ乗るだけ。
ゲームセンターで朝からコインゲーム。
カラオケで朝からぼーっとする。
川の付近をただ歩く。
そして

学校に行かなくなり
家に引き篭もるようになった。

夕方まで寝て、起きたらネットゲームをあさまで

夕方まで寝て、バイトして終わったら朝まで
ニコニコ動画。

夕方まで寝て、起きないで、また寝た。


暗かった。


視界が、自分が、未来が


全部暗かった。


あの時のことは記憶が薄い。


人間本当に忘れたい記憶は自動的に無くなるやつですね。

そこからどうやって33歳までたどり着いたか
分からない。


分からないけど、たぶん、

暗い絶望の大学生時代の時でも

「前は向いていたんだと思う」

どんなに引き篭もろうとも
どんなにバイトでイジメられようとも
どんなに親に迷惑をかけようと

前だけは向いていた。

しっかり呼吸していた。

布団で寝ながら天井を見ながらも

たぶん、諦めてなかった。

前を見て生きることを。

一年留年して

初めて親と真剣に話した。

「あと一年大学行かしてやる。
 だから絶対卒業しろ」

記憶は薄いけど、あの一年は
人生で1番頑張ったと思う。

朝から晩まで大学にフル単位の講義。

同学年は卒業した、友達0の状態でも

毎日毎日しっかり大学に通った

精神的に辛かったので

大学のメンタル相談室でいつも相談していた。

そして、なんとか、ギリギリ5年で卒業できた。

今だに夢を見る。

単位を取れなくて2留する夢を。

1番怖い夢だ。


あれから12年。


わたしはまた大学生の頃を思い出す。

仕事を辞め、東京に来て、この先の未来

何にも決めてない。

暗い、

暗い、

暗い、


そう?


今note書きながら元気出てきたじゃん。

帰りの飛行機をまだ取ってない。

家に帰る理由がない。

この状況にワクワクしている。

いや

改めて本当の自分を考える時間が欲しいだけ。


そのために色々な人に合い、色々な場所に行き、
自分の気持ちを確かめたい。


大学デビュー失敗した時のように
自分を演技したくない。


仕事をしない33歳への世間の目は冷たいかもしれないけど、それでいい。


結局自分を見るしか無いんだから。生きていくことは。


大学時代ぶりにまた訪れたこの空白期間。


この時間は、今の私にとって、とても大切なモノ


絶対意味のあるモノ。


本当にやりたいこと
本当にすきなもの
本当に幸せなこと
本当に会いたいひと
本当にあゆみたい道


全部自分で決めようよ。


この3年


わたしは新しい友達ができました


サンイーターです。


彼はとても前向きで行動的で


いつも私の手をとって色々な場所に
連れて行ってくれた。

九州、関西、中国、北陸、アメリカ、、、

いろんな人達に巡りあわせてくれた。

大学友達0だった私の手をとって
どんどんどんどん連れ回す。

彼は休まないから疲れるし、時にめんどくさい。

クマの顔で無表情だし

スタバ好きすぎるし

読書は狂ったようにやるし

継続力も凄いし

ほんと疲れるよ。

大学の時のように引き篭もろうよ。
そう思う時もある。

でも彼はそれを許さない。

わたしの手をとって連れ回す。

今は東京。

家に帰ろうとしない。

前を向いて

また別の場所に行こうとしてる。

ほんとウザイ。


でも、


やっぱ、


彼が好きだ。


彼のおかげで世界が広がった。


大きく大きく広がった。


彼のおかげで


信じられないほど


わたしがわたしらしく生きていられる。

だから私は彼の手を握ろうと思う。


手を繋いで


これからも一緒に歩いていく。


おわり


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