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黄泉がえりエッセイ。

昨夜
黄泉がえり(2002)
という映画を見ました。

知ってはいましたが、見ていなかった映画。
理由は、悲しいストーリーの映画をあまり
好まないからです。
映画を見たあと気分爽快前向きな気持ちに
なりたいんですよ。
ターミネーターとか、ハムナプトラとか、
スパイダーマンとか、スターウォーズのような ド派手映画が子供の時から大好きです。

イムホテップ〜
アナクスナム〜ン

しかし、
私の人生も映画のように終始明るいわけでなく、
(コメディ映画苦手です)34年生きてきて、
それなりに色々なことがありました。

環境も思考も付き合う人も
変わっていきました。

すると面白いもので、、というか当たり前なのかな、、、見る映画のジャンルもここ最近少しずつ変わってきました。

ド派手なアクション映画よりも、
人間ドラマ映画の方が好きになっている
自分に変わってきました。

今年見た映画だと役所広司さん主演
「PERFECT DAYS」が良かったですねえ。
あれは、ほんと良かった。。。

ということでAmazonプライムで無料配信されていた「黄泉がえり」を見ることにしました!
つよポン(草薙剛)と竹内結子さんも好きなので。

【ストーリー】
九州阿蘇のとある地域で奇妙な現象が頻発する。死んだ者が死後も自分のことを想い続けてくれた人の前に、当時のままの姿で突然現われるというものだった。最愛の人との再会に家族や恋人が喜ぶ一方、困惑する周囲の人々。厚生労働省勤務の川田平太は、故郷で起こる謎の現象を解明するため現地に赴く。


【感想】
切なかったです!

感動しました!

つよポンの演技

半端なかったです!!

以上!!



映画の感想とか、カッコよく書く自信ないので
4行に簡潔にシンプルにまとめました。
でもほんとこの4行につきます。

切なかった、、、、
最後は泣いてしまった、、、、竹内結子、、、
そして、つよポンの演技。凄い。。。

つよポンが竹内結子さんをビンタするシーン。
あれ、本気でビンタしてるよね!?!?
竹内結子さん痛そう。。。。
俳優さんは凄い。大変だ。。。

でもだからこそ心に刺さった。
つよポンの役の思いが、
ヒシヒシと伝わってきた。。。。

つよポン最高!!!!
SMAP最高!!!!


で、ここからやっと真剣な感想なんですけど。笑

この映画で考えさせられたことは、
死者が生き返って喜ぶ人と
そうでない人がいること。
そして
ずっと死者に囚われて苦しんでいる人。。。。


常識的に考えれば、人が死んだら悲しい。
でも、そうでない人もいる。

生き返った死者自身も
素直に喜べない。
後悔を抱えたまま苦しむ。

その人間模様が上手く表現されていました。


私自身も6年前に母を亡くし、

考えました。

もし今、母が生き返ったら。。。。


「き、気まずい。」



何故なら私は今

無職だから。。。

6年たって今無職ですなんて母に言ったら
殺される。。。

「1カ月前まで働いてたから!!」
と言い訳しても

殺される。。。

映画黄泉がえりを見ながら
そんなことを考えていました。


母は癌で、闘病期間がとても長かったです。
相当苦しんでいたと思います。

私は当時受験生だったので、家族からは
「母のことは心配は一切しなくていい」
と言われていました。

だから私は母の病気に対して
気にしないフリ
頑張っていました。

受験が終わり社会人になっても
闘病期間は続きました。

「私は気にしないフリを続けました。」

たまに病院へお見舞いも行ってましたが、
兄2人と父が母の看病をしてくれていました。

私は自由に生きていました。
私だけ家を出て1人暮らし。
気にしないフリをしながら
自由に生きていました。

気にしないフリはやがて
フリ、から、気にしない。に
変化してしまい

母の病気に対して
何も思わなくてなっていました。


母に対して
家族に対して
完全に心を閉ざしてしまいました。


わたしが人前で感情を表現するのが下手なのは
これが原因だと思います。

母の癌は進行が進み、
医者から「今夜が峠」と宣告されました。

私は仕事中でしたが
途中で退勤し高速道路を走らせて
病院に向かいました。

病院につくと 
もう見るからに限界そうな母、
まわりには父と兄2人。

そこからは
ずっと母の横に待機。

深夜になっても
家族順番に睡眠をとりながら
母の横に付き添う。

深夜3時頃。
私が付き添う番になり
パイプ椅子に座りながら
ただ苦しそうな母の顔を見るだけ。

ただただ、苦しそうな
母の顔を見るだけ。。。

なにも感情が湧かず、
義務のように、
仕事のように、、、 

母は喋れない状態でしたが
亡くなる直前、
少しだけ開いた目で
私に何か伝えようとしていた
ことだけは覚えています。


すると
ベッドサイドモニターの
心電図に異常が出て
すぐさまナースと医者が来て、

母は息を引き取りました。
午前5時頃。

そこからはもう
あまり覚えていません。
あっさり、色々な 
手続きが行われていた気がします。
お葬式や、家の片付け、仕事のことなど。。。
父も冷静でした。


男しかいない家族は
こんな感じなのかなあと思いつつ

私も一切涙を流さず
淡々と自分の車を運転して
葬儀場に向かいました。。。


こんな感じで、、、、、

もし今
母が黄泉がえっても
私は正直困ります。


何を話していいか
分かりません。

10年間の闘病生活中
気にしないフリを続けたから。

分かりません。

ひとつだけ気になることは
亡くなる直前
私に何を伝えようとしていたのか。
それだけは聞いてみたいです。

あと母が無くなる直前に
私がイオンで購入した
1000円の赤いブランケット。

それを亡くなる直前まで
大切そうに使ってくれたことに
お礼を言いたいです。。。


ちょっと昼間から
暗い内容になり過ぎたので
この辺で。


映画
黄泉がえり

この映画を見て
思ったことは

自分の大切な人には
自分が正直になって
大事にしてあげよう。

です。  

おわり

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