じゃがいもはお好きですか?
ところでみなさんはじゃがいもお好きですか?
実は私は子供の頃にじゃがいもを日常的に食べ過ぎたことで苦手になり、大人になってからじゃがいもはあまり食べません。
個人的な話はさておき、昔から北海道のじゃがいもは本当に美味しくて感動したという話をたくさん伺います。
今回は北海道のじゃがいもの魅力について考えてみました。
生産量は北海道が日本一
じゃがいもの生産量日本一はもちろん北海道ですが、驚くのはその割合。
なんと全国で生産される量の実に80%近くが北海道で生産されています。
生産量が多い理由
北海道を開拓していく上で元々は本州などと同じように麦などの穀物を育てようとしたようですが、寒さによって思うように安定した量を収穫することができなかったそうです。
そんな中、アンデス原産で厳しい寒さにも強いじゃがいもを育てることで収穫量を安定させ、生活の基盤としていったとか。
主食としても利用できるじゃがいもは開拓時代の北海道の暮らしを支える大事な存在だったといえますね。
じゃがいもの美味しさ
じゃがいもは主食として利用されてきたという歴史からも分かるとおり、エネルギーとなる炭水化物が豊富です。
あの美味しさのもとになるのは含まれているアミノ酸によるもので、アスパラギン酸やグルタミン酸が多いのだとか。
グルタミン酸といえば旨み調味料の主成分として有名ですから、美味しいのも納得ですね。
実は有能すぎるじゃがいも
近年だと炭水化物の取りすぎを避ける習慣もあり、じゃがいもにそれほど健康的なイメージを持っている方は少ないのではないかと思います。
割と有名な話ですが、じゃがいものビタミンCはリンゴの5〜10倍ともいわれ髪やお肌にとても良いそうです。
また、ビタミンCは粘膜の健康維持を助け抗酸化作用もあることから風邪などの体調不良予防にはぴったりです。
さらに、じゃがいもはビタミンCだけではなくデンプンが豊富に含まれるため、加熱調理してもビタミンCがとても壊れにくい特徴もあります。
美味しくてしかも健康維持に役立つ!?
じゃがいもは有能ですね。
日照時間と寒暖差
肝心の北海道産じゃがいもについてですが、美味しく育つには2つの大きな理由がありました。
日照時間が長い
北海道の日照時間が長いというのは昔からよく聞くのですが、実際はどうなのか気象庁が発表している東京の平年値と比較してみました。
日照時間の年間合計が、東京1926.7時間に対し、北海道は1718.0時間。
えっ?全然長くない。
全国順位も30位代?全然晴れてない。
ところが4月から10月までの合計値で比較してみると、
東京 1064.3時間
北海道 1197.5時間
順位が逆転しちゃいました。
北海道は春から秋までの日照時間が長いということですね。
この日照時間の長さがじゃがいもを始め各種農作物の生育に大きく影響しているということなんです。
日照時間が長いと生育が良いだけでなく、日光を浴びていない時間帯に植物自身がエネルギー源として自分の糖を自己消費してしまう時間も短いため、より一層美味しく育つわけです。
寒暖差が大きい
昼夜の寒暖差が大きいことが作物が糖を溜め込むメカニズムに影響しているといいますが、実際にはどれくらいの寒暖差があるのでしょう?
こちらも気象庁のデータを基に過去5年間の東京と札幌の最高気温と最低気温の差を比べてみました。
じゃがいもが育つ4月から10月の期間に区切って集計してみると、
東京の寒暖差 7.9℃
札幌の寒暖差 8.4℃
正直に申し上げると誤差の範囲としか思えないような差しかありませんでした。
農業に明るくない私には詳しくは申し上げられませんが、確かに寒暖差はあります。
次回は北海道の次にじゃがいもの生産量が多い九州の都市と比較してみたいと思いますので、記事の更新をお待ちください。
まとめ
最後の寒暖差で少し曖昧な結果となってしまいましたが、北海道特有の気候がじゃがいもの生育に一躍買っているのは確かなようです。
これから本格的な旬を迎えるじゃがいも。
皆さんも北海道の美味しいじゃがいもを食べて秋を感じられれば幸いです。
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