見出し画像

瞬きから小さな星が飛ぶ

歌を歌うように話す貴方。
その言葉はもうすでに用意されていて
口に出す時、その言葉は過去なのかもしれない。

ずっと同じ時間を共有できていない
同じ地点を過ごせないんだと気付かされる。

ただ、言葉を一つ残らず聞き逃しはしない
と心に決め、口元を真剣に見つめる。

どんな表情だったのかと
ふと気になって視線を上げると
目があってしまった。

じっと見つめる貴方の瞳に見惚れて
頬が赤くなる自分に気づくのが遅れた。

今日も不器用な自分。

澄んだ瞳に吸い込まれ
時間が止まったようだった。


≪時間は平常運転≫