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あの時の女の子、元気かしら?

僕が中学校3年生の時。幼稚園に行く授業がありました。

どうして幼稚園に行くのか?その理由はすっかり、さっぱり、忘れてしまいました。なんせ10年以上も前の話なので…

幼稚園児たちと半日、紙芝居を読んだり、外で遊んだりしていたことが記憶として僕の脳みそに存在しています。

お外で園児と遊んでいる僕。とはいっても園児とどう接すればいいのかわかりません。

その前の紙芝居でノリノリで虫歯の歌を歌った僕は園児の人気者。ワラワラ群がる園児たち。


僕は最終手段に出ます。


伝家の宝刀、高い高い!です。


中学時代から178cmあった僕。178㎝が繰り出す高い高いはそりゃー園児から人気です。

ひたすら高い高いをすることで外遊びの時間を消費する作戦に出たバムさん。

順調に時間を消費し、外遊びの時間が終わります。

これが終わったら僕たちは中学校に戻ります。

無事に終えることが出来ました!さて、園児たちよ、教室に戻るのだ!と思ったら引っ張られる右腕。

どうやら一人の女の子がえらく僕の事を気にいってしまったよう。帰らせてくれません。

「お兄さんはもう、帰らないといけないんだ」そういっても不貞腐れた顔をしている女の子。

幼稚園の先生に連行されてそのまま僕は中学校に戻ったんですよね。


あれから10年。彼女は今、中学生でしょうか?元気にやっているのですかね?



【おまけ】

幼稚園に行く前日の話。父親に「幼稚園生を”高い高い”するのは覚悟しておきな~」と言われました。

父は今でも僕よりも身長が高いんですよ。(僕は遺伝で身長が高くなったんですよね)

今でこそ、別に180㎝超えるなんて珍しくもないですけど、父親の世代だと珍しいのでは?


それは僕がまだ幼稚園生だった頃のお話。幼稚園の授業参観に参戦していた我が両親。父は何気なく僕を高い高いします。

そこから父親の地獄が始まります。

こんなに高く、高い高いされること中々ない。そのレアリティを瞬時に察した僕の周りの園児たちはこぞって我が父に列をなし、高い高いを要求するようになりましたとさ。

僕はその時の記憶をもちろん覚えていないのですが、永遠に列が消えないことにそこそこ若き頃の父は絶望していたようです。

ようやく最後の園児になり、この地獄から解放されると思っていたら、最後の最後にその園内で一番重量のある子が来てしまい…

我が父はそれ以来、幼稚園で高い高いをすることをやめたようです。


なので「伝家の宝刀、高い高い」は本当に伝家の宝刀なんですよ。