祈りの働き
母が夜、眠れないと言う。
寝ようとすると、頭の中を不安や考え事や心配事がわいてきて、そちらに意識が集中してますます眠れなくなる、そうです。
思考回路が同じところをグルグルして、それでエネルギー消耗して、寝る体力が無くなってくるのでしょう。
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先日、会いに行った時、紋切りのひょうたんを作って持って行って
「はい。これ。ひょうたん一個はね、一病息災のおまじまい」と言って母に渡したら、
「あ、かわいい」と受け取ってくれた。
その時に笑顔が見れて嬉しかった。
そのあと、豆皿も1枚一緒に渡し
「頭の中に心配事や不安がわいてきたら、頭からモヤモヤを取り出して、このお皿に乗っけてみて。そうすると頭の中から、心配事が抜けてそのぶん安心が増えるんだって」
と頭のてっぺんをつまんで、お皿に移す仕草をしてみた。
「気休めかもだけど、でもやってみてよ。」と、母の手にのせて渡した。
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別の日。
「調子はどう?」と電話で聞いたら
「うん。寝られん時は、お皿に不安をのせたけど、スグにお皿一杯になっちゃっいそうで、また心配になっちゃった。」
と、ちょっと笑いながら、返事が返ってきた。
声が明るい。良い感じがする。
お守り紋切りが功を奏してくれたのかな?
目に見えないコトを目に見えるみたいに扱う話し方から、母が頭の中から不安を取り出して、お皿に乗せるイメージをやってくれた姿が想像できた。
遊びのような、おまじないのようなものかもしれないけど、それが母の不安を和らげてくれたのなら良かった。
「大丈夫。お皿はスグに空っぽになるから、そこは心配しないで良いよ。
それより自分の頭の中の心配事が減った方がいいから。そっちが大事よ。」
と久しぶりに私も軽やかな気持ちがした。
「今度の受診の時に先生に『眠れない』って言って、症状を伝えておくと良いよ。」
と言って電話を切った。
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不安や辛さの中で、笑顔になれたのは誰かからの祈りの恩恵に与れたのだと思います。
辛さの中でちょっと辛さを和らげるイメージができたことに感謝します。
辛さや不安がイメージの中で手放せると良いよね。って思います。
私や母のことを、遠くから祈っていてくれる方々のおかげで私も励まされています。
安心した気持ちで「気持ちが穏やかに過ごせますように。」と祈り、私の気持ちや姿勢を整えて母に接すると、私にも祈りが働いてくれて、場面がスーッと好転して行くのを体感しました。
祈りは、目には見えないし、どこか頼りない感じがします。
でも、祈りは誰かを笑顔にする大きな働きを持っていると、私は信じています。
ボブ・マーリーの歌声が聴こえてきた。
「Don’t Worry,Be Happy」
曲のリズムに私も横揺れしながら、祈るときはこのくらいのゆったりとした気持ちで、祈りるのがちょうど良いと思う。
心配しないで。大丈夫。大丈夫だよ。幸せになろう😊
読んでくださったnoterさんもみんながハッピーでありますように。