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いかに自分を愛するか



養生ってご存知ですか?ざっくりいうと日々のセルフケアのことです。東洋医学では養生を大切にしています。『病気になる前の手当て、日々の暮らし方が大事なんだよ。』ということです。


東洋医学には陰陽五行っていう規則があります。これに基づいた身体の見方があって、病気や不調の改善にも応用してます。
東洋医学はすんなり理解できることもあれば、「ちょっとアヤシイ」とか「昔の民間医療でしょう」と言われて理解されにくいところもあります。

私は鍼灸師の仕事をしていますが、東洋医学や鍼灸に惹かれるのは、「いつの時代の人にも通じるものがあるところ」だと考えています。世の中がどんどんデジタル化していますが、根本的に人体はアナログで昔の人とそんなに変わっていないと思っています。体が回復したり活性化するポテンシャルを引き出すのが東洋医学や伝統医学の考え方です。

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気分や体調を感じながら自分の状態を整えていくことはコツがいると思いますが、何を基準に自分を観察するかということがわかると養生って楽しくなると思います。

noteで知り合った山田さんは、薬剤師さんで漢方相談をされています。主に生理の不調についてカウンセリングしながら、改善するように一緒に考えてくれる素晴らしいお仕事をされています。

写真に載せてあるのが養生手帳。左が今年の手帳で、右側のピンク色のが来年用です。

山田さんが考案したカウンセリング手帳は、愛用者の声を取り入れて毎年進化しています。自分を観察して感じたことを記録していくのに特化した手帳で、私も使ってます。

手帳というと、予定を入れたりスケジュール管理しますが、この養生手帳は自分の体の日記。自分が感じたこと気づいたこと、数値化できないモヤモヤした気分や、頭や体の重だるさ、睡眠不足や手足の冷えなど、なんでも観察して記録していきます。

数値化したりデータ化するより『だいたい』で変化の前後のつながりを大まかにつかむのが東洋医学の考え方なので、アナログな体は自然観察的な捉え方で主観的に感じとったことを記録していくのが良いやり方です。

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実は、東洋医学では生理の日数や体調が体調を観察できるポイントです。
生理の痛み、経血量、色、などは特に細かく観察していきます。こういったことを手帳が「様子はどうですか?」と項目別にきいてくれるので、質問事項に答えていけば大丈夫。手帳がガイドしてくれます。

そうして、毎日毎日書いていくうちに、だんだん自分の体のリズムや状態が分かってきます。そうすると「今日はゆっくりペースで過ごすと良いな」とか「こんな感じの時は水分多めにしよう」っていう対処法が見えてくるんです。

不調な時のやり過ごし方が自分なりに分かっていると、痛みがあっても直ぐに薬を飲んで我慢することは少なくなります。痛みを我慢するのではなく、温めたり水分をとって自分を休ませる方法を選択できるようになるんです。

『養生はいかに自分を愛するか』です。
直ぐに変化は気づかないけど、3ヶ月に半年、1年後には「あれ、なんか調子良い。変わってる」って気づきます。私は風邪をひきにくくなって、直ぐお腹にストレスがくるのが無くなってきました。

自分が変わりたいな、と思っていたら養生手帳オススメです。

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