Eマウント広角レンズ Zeiss Batis 25mm F2 vs Sigma24mmF2（作例あり）

2022年6月24日 00:40

こんばんは。
今回は、あの広角単焦点レンズの最終対決！Sigma 24mm F2 DG DN VS Zeiss Batis 25mm F2です。ではさっそく見ていきましょう。

１．まずは、結論を。

時間がない方のために、スパッと言ってしまうと、”全く性格の異なるレンズです。なのでお好きな方を使ってください”と言いたいです。

比較するにしてもここまでキャラが違うとなると、とても難しく、何なら2本とも買ってしまおうか？と思う比較でした。

まずはIシリーズのこちらのレンズから。

この記事でもお話しましたが、このレンズは、
・色の再現性がとても高い
・抜けが良い描写性能
・価格がとても安い
・フィルム風の描写が得意
・黒つぶれが起きる
・光の明暗を使った描写が苦手
なレンズでした。こちらの動画でも載せています。

では、ここからは、Sigma 24mm F2を使った際に、撮影においてどう感じたのかについてお話します。

・とにかく手軽に持ち出せる

このレンズは、手のひらサイズの超小型レンズなので、持ち出しには苦労しません。写真を撮りながら散歩するにももってこいのサイズ感でした。

・色の再現性×抜けの描写が心地よい

このレンズの良い所として、抜けがとにかく良いことが挙げられます。
気軽にパシャパシャ撮るのも良いですし、構図を探して集中して撮るのもまた楽しいレンズです。

宮崎の撮影時には、他のレンズとして、SEL24105G、Batis 40mm F2、Sigma 65mm F2を持っていました。結論から言うと、Sigma 24mm F2はほぼ使いませんでした。1番使ったのはやはり、Batis 40mm、次にSigma 65mmです。

なぜ、使わなかったかと言うと、色の再現性の点では、Batis 40mmやSigma 65mmを余裕で超える名レンズですが、光の明暗を使った描写ができなさ過ぎて朝、夕の肝心なゴールデンアワーで使えなかった点があります。

こちらは、Sigma 24mm F2 DG DNを使用したタイムラプス動画です。
光の明暗がわかりにくいですよね。

ちなみに、こちらは、Batis 40mm F2を使って撮影したタイムラプス動画です。⇓

同じ場所から同じ設定で撮影しています。
ここまで違います。そのため、多くの場面でSigma 24mm F2 DG DNは使いませんでした。本当に、”広角でF2が欲しいときだけ”という使い方でした。

Batis 25mm F2の作例をご覧ください。

いかがでしょうか？
このレンズ、ぱっと見、普通のレンズなのですが、拡大したときの『繊細さ』が半端ないです！また、一つ一つの色の表現力も「やっぱZeiss！」と言える性能です。そして何より立体感があります。

そう、これが初めに言った『キャラが全く違うレンズ』ということです。

私が撮影してきて、Sigma 24mm F2より良いなと思うところから話していきます。

その１．写真に立体感がある

これは使ってみて感じたことですが、このレンズ、かなり立体感がある写真を生み出します。そしてZeissレンズらしく、黒の色つぶれもせず、はっきりと表現されています。

その２．色の階調が豊かで繊細

シャッター速度を遅めにすれば、↑このような階調豊かな写真になります。

この写真、拡大するとわかるのですが、色の表現がとても繊細です。
Batis 25mm F2は色の繊細さで勝負するレンズ、
Sigma 24mm F2は全体的な色の再現性で勝負するレンズ
であるという違いが見えてきました。

その３．jpegでも結構いい感じに撮れる。

これら3枚は全てJpegで撮影し、編集は加えていません。
どうでしょうか？Jpegにもかかわらず、かなりいい状態で撮れています。

ただ、このレンズ、難しい部分もあります。
それは、レタッチがとても難しいことです。色彩が豊かで、繊細に表現してくれるからこそ、他のレンズよりもトーンカーブの調整において、少しの差でいい風にもなれば見るに堪えない状態にもなります。それが、唯一難しいところです。

色味的な面で、Sigma 24mm F2との違いもあります。それは、金属の質感です。こちらの作例をご覧ください。

このように、Batis 2/25だと金属の質感がSigmaほど出ないです。

では、最後にどちらのレンズがおススメかについて書きます。

Sigma 24mm F2 DG DN
→アニメ風、レトロ風な写真を撮りたい方。建築写真を撮る方。
Zeiss Batis 25mm F2
→色の階調、繊細さを重視する方、光を活かした写真を撮りたい方、夜景（特にイルミネーションや星空写真）を撮る方

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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