すなおん

イラストレーター。まだかさんとムーとパンと暮らしながらマックスバリュに通う毎日を日記に…

すなおん

イラストレーター。まだかさんとムーとパンと暮らしながらマックスバリュに通う毎日を日記にしたためています。

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  • つんれづれ日記

    まだかさんとパンとムーと暮らしながらマックスバリュへ行く毎日

最近の記事

はっきり不幸せだと思えるのは健康だ

四角いペンケースを立てたみたいに、せまいエレベーターに乗る夢を見た。 一緒にのってる誰かから「後ろを向いて欲しい」と頼まれて受け入れる。狭苦しい。今「幸せか?」と問われたら自信を持って「不幸せだ」と言える。 不幸せに感じるけど本当に不幸せなのか分からないことも多い現世において、はっきり「不幸せだ」と思えることは健康なことだ。 起きたらエレベーターには乗っていなかった。〜(波線のような声)。安心した。やれやれ、夢の世界は何が起こるか分からないんだぜ。現実世界にはある程度の

    • われわれは長い時間と人生をかけたテトリスをやっているのだ

      昼 納豆をたくさん買っては、いそいそと冷蔵庫におさめている。朝と夜の二回の食事どきに低いテーブルの上でひとりひとつずつ食べていると、一日あたり4個が冷蔵庫から胃へすすぱぱと移動する。 ある日の冷蔵庫をあけてみれば納豆やら豆腐やらもずくやらがテトリスよろしくぴんこぴんこと積み上がっている。オーケーの水戸納豆なんぞになればひとパック4個入りなので、テトリスでいうところの縦長の棒だ。日々縦につんだり横につんだりせまい冷蔵庫の中で何かを完成させている。 テトリスと違うところは、

      • 猫がうんちして一方的に去っていく

        猫がうんちをして一方的に去っていくのを、まどろむまぶたのすみでとらえていた。 食べてうんちして寝て、食べてうんちして寝て、食べてうんちして寝て、輪廻転生のように円環をなすねこの生活。その永遠をタイムラプスのように凝縮して、みんなが知ってる顔の神みたいに上空から眺めてみたら、つぶれた円みたいな形になっているのかな。それが撮影できたらスマホの待ち受けにして、待合室で診察結果を待っていよう。 目だったらeyes、耳だったらears、わきだったらwakis。わきが二箇所あるという

        • たかはしを量産すな

          7月20日(土)の昼 ティーバーをみてると必ず、価値観で出会うマッチングアプリ「ウィズ」のCMがススっと流れてくる。しかもそのCMは全部で4パターンぐらいあって、CMソングも別々にある。価値観での出会いに力が入っているなウィズ、と思いながらみている。 初々しさのさめやらぬカップルを、このままふたりの幸せが続いていてほしいな、とぼんやり願う。 ただし、幸せが続いてほしいとは言ってみたものの、恋は楽しいこともあれば悲しいこともある。怒りもつらみもひっくるめて恋なのだ。恋って

        はっきり不幸せだと思えるのは健康だ

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          10本

        記事

          「ピザパをやる」とまるでそんなこと言いそうにない人に言われたらきっと嬉しい

          7月19日(金) 今日は金曜日。久しぶりに金曜の華やかさを肌で感じよう!ということになり、夕方からうちでささやかなピザパーティをすることになった。 妻はバイト先で会う人会う人に「今日はうちでピザパやる」と報告してきたそうだ。 日頃プライベートを明かしすぎないように心がけている妻なので、急に「ピザパをやる」というプライベートな一面を明かされたほうは驚いたのではないかと心配したが、ややもすればむしろ嬉しいものなのかもしれないな。 わたしが「ピザパをやる」とまるでそんなこと

          「ピザパをやる」とまるでそんなこと言いそうにない人に言われたらきっと嬉しい

          ねむらせるななみだを

          ミッドナイトの夜、今夜も目覚めてしまったのだった。 こうなるとたぶん眠れない。からだはおやすみ中なのに、のーみそだけがくるくるまわる。これって、消し忘れたまま、遠くの誰かに声を届けている深夜のラジオみたいだ。 深夜ラジオを聴いていて、寝落ちして、気づいたらラジオはもう次の番組を放送してて、そんなによく知らないDJがよく知らない話をしてて、知らない曲をかけている。あの時間は美しい時間だったなと思い返す。夜に反射する白い光が目に入ってくる。 ミシェル・セールという人が「魂は

          ねむらせるななみだを

          ブックオフ、こわい

          7:18起床。朝は納豆キムチ、おこめ、みそしる。おもむろに弱火で焼かれたソーセージが、お皿に川の字にならぶ。お皿のすみにはマスタードとケチャップ。ソーセージがあると食卓がちょっと豪勢だ。 まだかさんは月に一度のボディトークの日。ズームで話しているのを尻目に、リュックを背負ってマックスバリュへ。外を歩く。 なんとなく気づいていたのだけど、どうも家で好きなものに囲まれて暮らしているときよりも、へのへの外を歩いているときのほうが「自分自身」というものを感じる。 家のものはどれ

          ブックオフ、こわい

          人が多すぎるのではないかこの世

          noteに日記を書いてみたら、後からやってきたわたしが「なんでnoteに書くのだ」と申し立ててくる。 むしろ誰にも知られない気にされないところでケロケロ生息していたいのに、と。 人がたまに通り過ぎるぐらいの街角にあるベンチに座っていたいだけなのに、と。 インターネットにあげてしまうと、自分のからだが知らないところに転写されている気分になる。MRIとかの、頭頂から足の先までスキャンされて、放流されたコピーみたいな感じ。 でもインターネット、あれは好きだった。ふつうに人が

          人が多すぎるのではないかこの世

          10,000人のわたしたち

          昨日のわたしが、今日のわたしのスケジュールを立ててくれた。 坂口恭平『生きのびるための事務』を読みおえた昨日のわたし、ちゃんとモチベーションを保っていてくれてありがとうだ。 過去のわたし、過去どの日のわたしを見ても、がんばっている日もあれば、がんばっていない日もあった。 わたしの中のどいつもこいつもそんなこんなをしながら、その一日を24時間しっかり生きてきたのだ。 一番未来のわたしが、過去10,000人のわたしたちに感謝をのべたい。みんなありがとね。 そんなわ

          10,000人のわたしたち

          眠れない夜のきっかけはいつも花火

          眠れない夜は久しぶりだ。 2時45分。眠れない夜のきっかけはいつも似てる。 かろうじてインスタにアップした絵をつまんなそうにスワイプしていく人たちの顔だったり、見事に失敗をぶちかますわたしと周囲の白い眼球だったりが、花火のようにぼん、ぼん、と夜空を舞っていくのだ。 そんでなんだか、まぶしはずかしい気持ちになって、顔を両手で覆ってみては眠れない、大体そんな感じの夜になる。 で、これをなんとかしようと試行錯誤するのが眠れない夜のわたし。 はずかしい気持ちを忘れるために

          眠れない夜のきっかけはいつも花火