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女性の活躍に期待したい

東京都知事選の結果、小池百合子さんが見事当選し、初の女性東京都知事が誕生した。僕は政治の専門家ではないので、小池都知事がトップ当選を果たした要因などは詳しくは分からないが、女性の都知事が初めて誕生したということの意味は非常に重要だと思う。それと同時に、日本の顔である東京都の知事として、これからの活躍や成果を期待している。

一方で、女性の活躍という意味では、日本は先進諸国に比べてまだまだ遅れをとっている。ではどうすればいいのだろうか?今回は女性のキャリアについて、僕なりのアドバイスをしたいと思う。

■選択肢を多く持とう

まず、僕の基本的な考え方としては、男女関係なく選択肢が多くある方が幸せではないかなと思っている。「こうしなくては」と思って選ぶのではなく、自分で考えて自分で決められた方が、その選択に納得できるだろう。

ただ、今の女性の役割というのは昔の考え方を引きずっているので、結婚、配偶者の転勤、出産などの転機によって女性の選択肢が狭められてしまう。このままの状態だと、女性が活躍できる社会の実現は難しい。自分のやりたいこと、好きなこと、得意なことを、男女関係なく追求できるような、今の時代に合った、選択肢の持ち方が求められている。

これは、全ての女性が働くべき、キャリアウーマンになるべきという意味ではない。選択肢があって、比較検討し、その上で「家庭で子育てに専念する」や「子育てと地域社会に貢献する」という選択ができればいいのだ。

■女性は思っている以上に、社会常識に縛られている?

女性が活躍できる社会の実現の為には、社会の構造改革や男性の意識の問題など、解決するべき課題は多くある。しかし、意外と注目されていないのは、女性側の意識の問題だ。これは以前noteでも取り上げた「LEAN IN」(著:シェリル・サンドバーグ)を読んで、僕自身が気付かされた点でもある。

「女性はこうあるべき」「〇〇歳ぐらいまでには結婚するべき」など、いつの間にか自分の中で形成された社会常識は、自分自身の可能性を狭める足かせになっていないだろうか?自分の中の社会常識を外すには、この「LEAN IN」が非常に良い教科書になるだろう。統計やデータを使って、女性がいかに社会の常識や周囲からの目を気にしやすいかを教えてくれる。この本を読めば、現代の女性が抱えている重い荷物が、少しは軽くなるのではないだろうか。

一般職に就職して寿退社をする女性が多かった時代と、今では世の中の仕組みは変わってきている。だからこそ、社会全体も変わるべきなのだ。そしてその一歩として、女性には自分がいかに社会常識や「こうあるべき」という概念にとらわれているかを知ってほしい。

■自信を持って、女性ならではの強みを発揮しよう

僕は女性に、ぜひ自分にもっと自信を持って欲しい、と思っている。特に日本の女性は謙虚である反面、それが自信のなさとして現れてしまう。もし、自分に自信が持てなければ、客観的に自分の長所を診断してくれるツールを使うといいだろう。僕がおすすめするのは、「ストレングスファインダー」だ。

http://sf1.strengthsfinder.com/ja-jp/homepage.aspx

ストレングスファインダーは診断テストによって、その人が持って生まれた強みを教えてくれる。自分ではなかなか見つけられなかった自分の長所も、このような客観的ツールを使えば、新しい強みとして発見ができるし、それは自分の自信につながっていくだろう。

また、長所は常に短所と表裏一体になっていると僕は思う。例えば僕の場合、富士通時代に先輩から「宗像くんは仕事が早いけど、雑だよね」と指摘されてしまった。もちろんこの時はそれなりにショックを受けたが、冷静に考えてみると、長所と短所は裏表になっていることに気がついた。だから自分の長所を知ることは、同時に自分の短所を知るきっかけにもなる。

そして、個人の強さに加えて、女性には女性にしかない強みがある。全米経済研究所が2013年に発表した報告書※には面白い調査結果が出ている。それによると、男性は自分一人の力でもベストの結果を出せると考えがちなのに対し、女性は自分を過小評価し、他人を過大評価する傾向にあった。そして、女性のほうが他人と協力することを素直に受け入れられるという。世界で50億人がインターネットを通じてつながると予想される時代には、このように他者との協力をいとわない、女性ならではの強さが発揮されるはずだ。

■なぜロールモデルが必要なのか?

自分の意識を変える必要があると気付き、自信を持てるようになったら次はロールモデルを見つけよう。何か到達したい目標がある時に、指標となる人がいた方が達成しやすいからだ。何もない状態では、自分の夢も具体的にイメージしにくい。女性で活躍している人の自伝や歴史上の人物など、数は少ないかもしれないが、ロールモデルを見つけたほうがいいと思う。

僕がおすすめするロールモデルの一人は、オリビア・フォックス。彼女が教える「内向的な人がカリスマらしく振る舞う方法」という講義がある。(https://www.youtube.com/watch?v=LMu_md_5PQ4)それによると、カリスマ性とは生まれ持っているものではなく、正しい振る舞いによって身につけられるという。つまり、カリスマもスキルの1つということ。もし自分に自信が持てなかったら、彼女の講義を聞いたり、本を読んでみると何かヒントが見つかるかもしれない。

もう1つ、おすすめする方法はSNSでの発信。僕が知っている限りでは、女性のほうが自分の内面について発信する人が少ない。ぜひ、自分の目標や、やりたいことをSNSを使って発信していこう。そうする内に、ロールモデルが見つかるかもしれないし、同じような目標を持った人とつながることもできる。これは僕自身の経験でもあるが、やりたいことが見つかったら、極端な話、会う人全員にこれがやりたいと言いまくれば実現する。

■今の時代だからこそ、女性が活きる!

僕は男なので、もちろん女性の気持ちが完全に理解できているわけではない。特にキャリアを築く上では、女性でなければ分からない苦悩などもあると思う。ただ、本当に大切なことには、男女の違いは関係ないと思っている。これからの時代で活躍するために大事なことは、自分の中にある芯の強さや譲れない何かを見つけること。社会常識や周囲から理解されない辛さと闘う時に、自分の中の譲れないミッションは、新しいものを開く原動力になるはずだ。

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