純ドメの30代ママが海外でキャリアを積むことの難しさ
このnoteのタイトルを見て、海外経験を積まれた事のある方から「そら難しいに決まってるやろ!」とツッコミが入りそうです🥹
人材育成が強みで社員の能力開発が得意な会社でピュアにサラリーマンをしてきた世間知らずの私は、海外でキャリアを積むことがどれだけ難しいのかがあまり分かっていませんでした。
ちなみに一番難しい理由は、英語や異文化理解ではありません。
「母親」という未来を担う人材再生産メイン担当の仕事を無償労働者としてやりながら、地盤も地縁も語学力もない状況で、新しい会社に就職してキャリアを積もうとしたから失敗しました。
時間制約あり✖️新しい会社(しかも新しい業界)✖️海外経験無し
という3つの不利な状況が組み合わさって即.挫折を経験しました。
ちなみに夫は、駐在員なので、他の一般的な駐在員と同じく、
時間制約無制限✖️今までと同じ会社(商材ややり方や文化がわかる)✖️海外経験多少あり(もちろん経験豊かな人もいる)
という環境で、修羅場を経験しつつも、ここでしか出来ない豊かな仕事経験を積み、それなりに(出世という意味ではなく経験値的な)ステップアップを果たしています。羨ましい……。
英語力、新しい環境への適応力、いくつも反省ブログが書けそうですがそもそも働くとかそういう事以前に、当たり前の生活を海外で送る事自体に慣れるのがまぁまぁ大変でした。
毎日食材を買って食事を作るといった基本さえ戸惑う毎日。
海外に居住し始めて、最初の生活準備のことを「生活の立ち上げ」と言うそうですが、生活の立ち上げをナメていた私は、世界一外国人が住みやすい国といわれる都市に引越して来たにもかかわらず色んな壁にぶち当たります。
スーパーに並ぶ肉が臭くてまずくて困惑する。
便利な切り身魚はサーモン以外売っていない、または知らない魚(かつ、口に合わない)で戸惑う。
物価が高すぎて何を買うにしても戸惑ってしまう。シラス、納豆を買うのをためらう。
野菜の鮮度が微妙な上に高い。
当時、日本食スーパーは高過ぎて、商品を見るだけでストレスでなかなか買う気にはなれませんでした。今も高いから日本食スーパーでしか買えない魚等を買う時はストレスフルです。
毎日の献立が思い浮かばず、何を作っても全然美味しくない料理が出来上がり、育児と仕事の両立にすぐに疲弊してしまいました。
毎日の日常生活の立ち上げ以外にも日々規制が目まぐるしく変わるコロナ規制をきちんと把握してルールを守る生活にも疲れ切っていました。
東南アジアに住めば毎日東南アジア料理を食べて生きていけると思ってたが違った。
海外渡航前、海外経験が豊かな友達が、日本食スーパーが沢山あるシンガポールは便利だ、と何度も強調していました。
その当時、海外に住んだ事のない私は、「海外に住んだら、その土地の料理を覚えてその土地の食材と調理方法で毎日作った食事を食べればいいのでは?
なぜ日本食にこだわるの?」
と思っていました。
その考えは間違いでした……。
日本人は日本の食べ物を食べて、お米と味噌汁と魚と大豆と海藻で身体が作られています。
これを毎日習慣にしてきた自分には和食を日常的に摂らないと生きていけず、毎日中華料理は絶対に食べられませんでした。
(そうじゃない人もおられるかもしれませんが。)
子供が居ない家庭なら外食で適当に済ませることができましたが子供がいるとそうもいかず、子供が美味しいと感じる和食を海外の材料で再現することを新しい職場に適応しながらやらねばらなかったのが、海外に引っ越して両立生活スタートしたとき、一番辛かった事でした。
純ドメの30代ママが海外でキャリアを積もうとしても、基本生活の立ち上げからつまづく訳です。
失敗談はまだ続きを書きたいと思います😌
ここまで読んで頂きありがとうございました。