武田ひかが作ったもの、みんなで作った短歌のアイテムを置いています。

  • 合同歌集 冬気球

    『合同歌集 冬気球』 こんばんは。武田ひかです。 この本はDiscord サーバー・ヨミアウに集まったなかで「短歌ウオオオ」というプランに加入している人で作った本になります。短歌を読むことを楽しむ。そんな本を目指しました。 90ページ B6版 ブックケース有 ■ 作品抜粋 曲がり角にぽんと置かれたスプライトの缶の緑が花よりも濃い/入谷聡 くずおれて知るひざうらのやわらかさ守られていたどの日もきっと/古香夏雨 もういいかいのどうにか届く高さから次々紙ふうせん落ちてくる/塩本抄 信じないようにしている双子座の子どものための言葉だけしか/武田ひか うつくしい時代のつまさきが触れて頭を垂れるベルベットの幕/珠海ユラ 春は来る 信じなくてもきっと来る あの観覧車はひどく揺れる/山村櫂永 ■ 参加者紹介 入谷聡(いりたに・さとし) 1985 年生まれ、京都府在住。八雁短歌会。関⻄を中心にやたら と各地の歌会にお邪魔しています。 古香夏雨(ここう・なつめ) 短歌は 2022 年 5 月から。無所属(同人に憧れ) コーヒー、チ ョコレートがあると幸せ。遺跡マニア。 塩本抄(しおもと・しょう) 2021 年 3 月から短歌を詠んでいます。A 短歌会など所属。とき どきうたの日。ふだん石川、たまに⻑野。 武田ひか(たけだ・ひか) いつもオロオロしています。ヨミアウ運営。元岡山大学短歌会。 珠海ユラ(たまみ・ゆら) 2023 年から作歌開始。2024 年から毎日歌壇(水原紫苑選)に投 稿開始。2025 年の目標は歌会にたくさん出ること。ピスタチオ と抹茶のお菓子が好きです。 山村櫂永(やまむら・かいえい) 東京都在住。金ぴか歌会ロス。書道団体・墨湖会 代表。2025 年 5 月、東阪で書展開催予定。 ■ 目次 短歌連作 相互評 短歌を読む 作品寄稿者 歌集について この本について

    800円

  • 囁き記

    短歌。日記。 160首を収録。歌人の石村まい、武田ひかのふたりが作品を寄せた歌集です。 抄: 石村まい 冷やされた空気となまぬるい空気もみあっている自動改札 前世の贖罪として噤まれる嘴の白たたかわぬ白 武田ひか 前夜祭抜けてしまえば狂うまであかるい永遠の盆踊り 朝の光も夜の光も一対の硝子の奥の眼におとずれる 目次: ・運転免許証 ・鳥の水無月 ・鴨鍋 ・ひとなつを乞う ・本土 ・ハイヒール ・扉 ・あかるい三時 ・トング ・四月 ・八月と九月の日記 ・点灯 ・踏み出した ・十月の日記 ・長めのあとがき

    1,100円

  • 銃と桃売場

    短歌の本です。 140首を収録。「保存する」ことについて考えました。 抄: 武田ひか 信じよう生命線を 噴水の前に座ればときおり届く 竜胆の花どうしてもくりかえしひらくナショナルジオグラフィック 篠原治哉 川と海の怖さを並べて話すときその越境に足りない銀貨 東京にいれば勝つしか方法がない 跳ねっ返りの20代 目次: 金継ぎ/武田ひか ⅱ/篠原治哉 pigment@vietnam /篠原治哉 不動産投資/武田ひか ビジブル/篠原治哉 撒き散らしながら/武田ひか ⅲ、あるいはⅰ /篠原治哉 【保存する】完全版(+5首)/武田ひか 【保存する】BF(+5首)/篠原治哉 あとがき

    1,000円

  • 硝子回覧板

    『硝子回覧板』 2022年11月20日発行。 津中堪太朗・武田ひかの短歌122首を収録。 新書版70ページ。 ■ 津中堪太朗 カーブミラーはここから見えない位置にある誘いに来てくれてありがとう 共用の洗濯機使い終わるまで音の聞こえるところに座る 工程が次第に進んでいく感じここから先はしばらく強火 玄関で用事は終わる 遠雷は遠いので触れることができない 月光が遮られる時のスピード指の形だけは鮮やかで 知り合いの家に荷物を届けたら見えるところに置かれた薬 すれ違うように降り出す雨ばかりあるので駅は人で混み合う 武田ひか 現象という現象が迫りくる泥酔はそこまで来ています 遠さへと眼の焦点が合ってゆく釦をはめるようだと思う ブラジルに無口な人はおるんかな クラブで踊る男女の光 アンコールひらひらとあり喝采が花になったら現れるだろう 火刑すらねじ伏せる眼だ掴み取るようにあなたも空を見上げて 貌のない獣が唸る森の中 言葉を連ね続けなければ 硝子瓶叩き割る手を叩き割る手を見つめればかがやきのさなか ■ 武田ひか 長崎県出身。 岡山大学短歌会所属。 津中堪太朗 二〇〇一年生まれ。 岡山大学短歌会所属。

    1,000円