ボーダレスになるとき
家入一真さんのnoteがすごく心に染みた。
経験値も環境もまったく違うのに、ここに書かれている一言一句が、今かみしめていることそのものだ。
半年くらい前までは「(自分が認め得る)何者かにならなければいけない」と自分自身を鼓舞していた。
思えばそれまでずっとそうしてきていた気がする。
だけど人生には転機が訪れるもので、「何者かになることをあきらめるとき」がやってきた。自分のためだけには生きられないから。
世間に埋もれてしまう自分と向き合わないといけないときがきた。
思い描いていた自分の輪郭線、境界線を手放し、世間に埋没してしまうボーダレスな自分を認めざるを得ないときがきたのだ。
one of themな自分に。
いまでもそうしなければいけないことを苦しく感じることもある。
だったら今までの自分は何だったというのか。
「何者かになれるかもしれない」期待を誰にも咎められずに、思う存分味わえるファンタジーを生きていただけじゃないのか。
そのファンタジーを手放し、リアルに向き合うことはちょっと寂しいことではあるけれど、家入さんのnoteのおかげもあり、いまはずいぶん意味があることだと思えるようになった。
何かを追い求めていたあの頃といまの顔は少し違うようにうつる。
あのころの顔つきも悪くないが、いまの顔つきのほうが角がとれて丸くなって、わりといいと思う。
年をとったといえばそれまでだが、やっと年をとれたなという気がしているのも事実だ。
さてと、自分だけの物事の続きを綴っていこうじゃないか。