語彙日記 1/15~ 枕元に煙草、即ちメメント・モリ
1/15(日)
方言っぽいのに方言じゃない?聞き馴染みが全くない。
ちょいとダサイ響き。けど誰だって最初はワナビー(want to be)。そこからトライダビー(try to be)になっていけばいい。嘲笑すんな。
1/16(月)
この名の由来は、シバンムシの雌雄が求愛行動の際に発するコチコチいう音が、死へのカウントダウンを刻む秒針の音のように聞こえるとして、英語で「Death watch beetle」と呼ばれていたからだそう。名付けた人の感性がえげつない。タバコにも湧くらしいんだけど、机の中にしまってあるいつ買ったのかもわからないアメスピには繁殖してなかった。名前に似つかわしくなく可愛らしい虫。
これに陥ってしまう心理がよくわかる。卒業研究がそうだった。今まで費やした時間の長さと残された時間の短さから、良い成果が出せない中、研究テーマを大きく変えるという踏ん切りをつけることができず、無理やり続けてしまった。
1/20(金)
本を読んでいると、「自分の一生を捧げても全ての面白い本を読むことはできないんだよなあ」と生きることの有限性を思って、よくメメントモリが意識される。生き急ぐのも良くないと思う。それでもメメントモリを意識して生きたい人は枕元に煙草でも放置しておけばいい。毎晩、死番虫が死へのカウントダウンをしてくれるだろう。