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花の廃棄削減と業務効率化を目指す「仕入れ管理のデジタル化」 - 栽培マンズの挑戦【AI人材育成講座成果発表会_チームP】



はじめに

AI人材育成講座の卒業制作発表会では、複数のチームが業務のデジタル化や効率化を目指すプロジェクトを発表しました。

チームPこと「栽培マンズ」は、観光総裁業専門の生花店「株式会社花友」における花の仕入れ管理をデジタル化し、廃棄削減と業務効率化を目指す取り組みを行いました。


花友の課題

花友では、仕入れ管理に次のような課題がありました。

  1. 手作業による業務負荷

    • 仕入れ業務を1人で担当しており、ファックスでの受注をもとに花の種類や本数を計算し、手作業で発注を行うため、休日出勤が必要な状況が続いています。

  2. 多額の花の廃棄

    • 毎月約400万円相当の花が廃棄されており、特に白菊の廃棄率が高く、効率的な在庫管理ができていません。

  3. データの欠如

    • 廃棄データや発注データの詳細な記録がなく、人的ミスの発生や予測精度の低さが課題です。


チームPの取り組み

チームPは、花友の業務効率化と廃棄削減に向けて、以下の施策を実施しました。

  1. 過去のデータ分析

    • 過去6年間の売上データと仕入れデータを分析し、仕入れ量と売上の相関を確認しました。カーネーションの仕入れ量は葬儀数と高い相関を持っている一方、白菊は逆相関を示しました。
      これにより、白菊の在庫管理に特別な対応が必要であることが明らかになりました。

  2. Googleフォームを活用した仕入れ管理

    • Googleフォームを使って、受注データのデジタル化を実現しました。注文内容がフォームに入力されると、自動的にGoogleスプレッドシートに反映され、花の種類や本数が可視化されます。これにより、仕入れ担当者が必要な仕入れ量を簡単に確認でき、発注作業が効率化されました。

  3. 仕入れ業務の効率化

    • デジタル化により、仕入れ担当者は手作業での抜き出し作業を減らし、必要なデータを自動的に集積できるようになりました。また、廃棄削減に向けた在庫予測が可能になり、適切な発注と廃棄の抑制が期待されます。


今後の展望

「仕入れ管理のデジタル化」により、次のような改善と発展が見込まれます。

  1. 廃棄量の削減

    • 仕入れ量の適正化と在庫管理の効率化により、廃棄量を減らし、コスト削減に繋がる可能性があります。

  2. 契約農家との連携強化

    • 需要予測に基づいた提案が可能になり、契約農家との円滑な連携が実現することで、より安定した仕入れが可能になります。

  3. 業務知識のデータ化

    • 熟練者の経験や知識をデータ化することで、新人スタッフでも業務をスムーズに行える環境を構築できます。

  4. 商品開発への貢献

    • 仕入れデータから花のプランや色の傾向を把握し、新たな商品開発のアイデアに活かすことができます。


最後に

今回の取り組みは、手作業の多い仕入れ業務のデジタル化を通じて、花友の業務負荷を軽減し、廃棄削減を目指すものでした。

廃棄削減と効率的な在庫管理の実現に向けて、今後もデータ活用とシステム改善を進めることで、より持続可能な業務運営を実現することを目指しています。


実際の発表の様子はYoutubeからもご覧いただけます。

本戦はこちらから


最後までお読みいただきありがとうございました。

SUNABACOのAI人材育成講座は、AIを利用したデータ分析を行い業務の問題点を洗い出して解決することができる人材の教育を目指しています。


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