川砂・山砂・海砂・砕砂について
先日のnoteで、本来、砂というのは 粒径2mm~0.075mmの粒子のことであるというお話をさせて頂きましたが、実は砂には大きくわけて4つの種類があることをご存知でしょうか?
川砂・山砂・海砂・砕砂の4種類です。
今日はそんな砂の種類についてお話しします。
川砂とは
川砂は川底やダムの底から採取できる砂です。水の流れよって粒子同士がぶつかり合い、角が少なく、丸みを帯びているのが特徴です。砂場で遊んでいると、砂が目に入ることもある為、こども達の為にも安心です。
馬の眼球を傷つけないよう、競馬場の馬場やコースにも川砂が使用されています。
私は関西に住んでいるのですが、特に淀川の川砂は昔からコンクリートやモルタル用などの建築資材としても優秀で、重宝されてきたと伺っています。
淀川には、同じ水系である、桂川、宇治川、木津川などから、大量の土砂が淀川に運びこまれる為、洪水や氾濫防止の為にも淀川の砂を定期的に採取する必要があり、そこで採取された砂が販売されています。
しかし、購入する際には、粒子がふるいにかけられ、粒径が2mm~0.075mmの砂だけになっているのか、サンプルを取り寄せるなど、必ず確認は必要です。
私個人としては「砂場に砂をいれたいが、どこの砂がよい?」と
関西圏の方に聞かれた場合には「淀川の川砂」と答えています。
山砂とは
山砂は山を削って採取した砂です。粒が細かいものから、粒が粗いものまで混在している場合が多いことと、不純物が混じっていることがある為、砂場に使う際にはふるいにかけて、水洗いをする作業が必要となってきます。
ですが、川砂よりも吸水率が比較的大きく、砂像をつくるなどの砂場遊びには
向いています。鳥取砂丘や中田島砂丘の砂も山砂が多く含まれています。
先日、鳥取砂丘に伺った時に拝見をしたのですが、粒子は0.2mm程度のものが
多く、とても触り心地のよい砂でありました。鳥取砂丘、とても素敵な場所なのでぜひ、皆さん遊びに行ってください。蟹も美味しかったなぁ・・。
中田島砂丘は私の青春の思い出の場所です。(割愛)
海砂とは
海砂は海底から採取した砂で、比較的粒径がそろっているのが特徴です。
川砂同様、水の流れよって粒子同士がぶつかり合い、角が少なく、丸みを帯びているのが特徴です。
しかし、塩や塩化物を含んでいるので水洗いと除塩は必要です。
珊瑚や貝殻を含んでいる場合もあり、川砂とはまた違った魅力があり、面白い遊び方が可能です。
砕砂とは 岩石を人工的に破砕してつくられた砂です。粒子の角が尖っていることもあり、こちらもこどもの砂場遊びにはあまり向いていません。
このように採取される場所により、砂の性質には差があります。
それ以外にも、地域によっても砂の粒子や色は様々で、先ほど述べた、貝殻や珊瑚の他にも、温泉や火山の影響を受けた砂などもあり、大変興味深く思っています。
ぜひ、お子様と近所の砂場で遊ばれる際には、土が入っていないか(つまり、粒径2mm~0.075mmになっているのか)、山砂なのか、川砂なのか?など興味深くみていただると嬉しいです。
何度も言いますが、カチコチで遊びづらいのは、砂ではなく土が多く入っているからです。
そして、その声が全国各地からあがることにより、全国の児童公園や保育園・幼稚園など様々な場所で、こども達が遊ぶ砂場環境の改善に繋がればと願っています。