砂粒の菓子
遥か昔。 そう言われていつか職場の同僚が連れて行ってくれた。 私は生まれが千葉県。 そのくらい小さな頃からだって知っていたよ。 可愛い子たちが集まってくる渋谷にあるとこでしょうと。 え、お前なんも知らんのな、そこじゃなくて。 あんのもっと深い世界が。 ちょっと身震いして、とんでもなく楽しく、知らない世界がある場所に連れていかれる予感。 渋谷とは一線を画するアメヤ横丁の中にあるセンター街、いやセンタービル! アメヤ横丁を上野駅側から入って程なく進むと分岐の中心に聳え立つベ
共通するのは、思慮深く、優しいのである。 20代の時の話。仕事にただがむしゃらに向かっていた。何とか表面取り繕えていれば良しとする精神で当然心は荒んでしまい虚無感の中にあった。人生かけて何を探す、どうしていくのか、全部わからない、そもそも私は存在して良いのかと、我が身の在り方すら捨てかねない頃の話だ。 時にその人はロイヤルホストのパフェが美味しいからと、深夜の帰路に元彼が同乗した車を走らせ、何故か奢ってくれと堂々とせがんで、あまつさえ私にもパフェを勧めてきたのだ。 この意味
皆さんは本屋さんに立ち寄って、どんな本と「遭遇」したことがあるでしょうか。 そもそも昨今のご時世で外出そのものが控えられる中、本屋さんにもなかなか行けていない自分にとっては本屋が恋しい思いにもなります。本がとても好きな方は、沢山の価値と巡り合う旅をしていらっしゃるのだろうなと思いますし、素晴らしいことだと思います。本の虫と呼ぶには遠い私でも、やはり本屋さんは特別ですし、本とは不思議な出会いをするものなのだと感じます。それも、やっぱり「何か」を求めている人に。 「スノーフレ